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命あるものと一緒に過ごす~陶処風のうつわたち~

ヒトとモノの彩り発見ライター矢島真沙子です。
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命あるものを手元に増やしていく
命あるもの=有機物には、温度や息吹を感じます。身の回りに有機物が多ければ多いほど、そこからたくさんのエネルギーを得ることができると思っています。

うつわ
食器、花瓶、壺…「ものを入れる」器(うつわ)です。これまでの人生で、うつわに違いを見つけたり、拘ったりすることはありませんでした。しかし、以前「うつわマジック」の記事を書いたときに、うつわによって飲み物の味が変わることを知り、その存在感に魅せられるようになりました。

陶芸作家の作るうつわ
市販品との違いは、一点ものであること。もちろん同じ種類、似た色合いのものはあるでしょうが、全く同じものは存在しません。なぜなら1つ1つ作家さんの手で成形して、焼いて作るからです。

よく行く珈琲店で使うカップに馴染みがありました。ざらりとした質感、ほど良く手になじむ厚みと彫刻の感触、持ち手の存在感、そして口に当たる飲み口の温かみ。全てが私の好みです。

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「とにかく、好き」。理由はないけど、何となく好きで、ずっと触っていたい、ずっとそばに置いておきたい。それくらい惚れ込んでいるうつわです。

このうつわを作る、陶芸作家の陶処風こと、山本直毅さんの個展が珈琲店で開催されるとのこと。ご本人が在廊される日を狙い、私のお気に入りを求めに行きました。

圧巻の店内
話しによると、山本さんは400点ほどお店に送ったとのこと。展示風景に圧倒されます。

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突出した派手さはありませんが、どっしりした根っこと、生命力を感じます。青や茶系統で統一された色と丸くあたたかいフォルム。凛とした佇まいにため息が出ます。展示が始まったばかりなのですが、昔からそこにあったかのように空間に馴染んでいます。

目移りしそうになるくらいの豊富さですが、もう一目惚れならぬ「一触り惚れ」で即決。この2点を持ち帰りました。(私のセレクトが右側)

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薄いブルーに、所々入った茶色の模様が好みです。何と言っても一番の魅力が、持ち手の存在感。指3本が入る、太い持ち手で安定感と安心感があります。

飲み物のシミがつきにくいということで、使う前にお米のとぎ汁で洗いました。「早くこれで飲みたい…」という衝動に駆られます。

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一味も二味も違う、うつわマジックを自宅で再現できました。

うつわは呼吸をしている

山本さんはそう表現しました。使っているうちに風合いが変わり、その空間と使っている人に馴染んでいく。うつわが呼吸をして、成長している証ということだそうです。
これまで使っていた既製品では感じられない概念だったので、目から鱗でした。

そして、なぜこの陶器に「好き」を感じるかが分かりました。それは、人の手が入った命あるもの=有機物だから。所有者と一緒に呼吸をして、成長することでエネルギーをもらえる。だから、心地良くなり、モノ自体に愛着がわくのでしょう。

命あるものを手元に増やす
うつわにとどまらず、たくさんの命を身近に迎え入れて、唯一無二を大切にしていきたいと思います。

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山本直毅さんInstagram

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