見出し画像

「プラッシー!」

近所の古民家に置いてあった黄色の瓶ケース。「プラッシー®」の文字に、目が釘付けになった。

プラッシーという飲み物に親しんでいたのは、私が小学生くらいのころ。たぶん、1980年~90年の間だったと思う。母方の祖父母の家でよく飲んでいた。 今でもまだ飲めるのだろうか…。

「おばあちゃん、プラッシーちょうだい!」

プラッシーをねだり、祖母に栓抜きで瓶をあけてもらった。

冷蔵庫から出したばかり、キンキンに冷えたオレンジ風味のジュース。

飲み切りサイズの小さい瓶なので、1瓶簡単に飲めてしまう。

甘みが強いため、飲んでも飲んでも喉が渇きがおさまらない。何でだろう?と子どもながらに不思議に思っていた。今考えると当たり前なんだけど。

古民家で見つけたプラッシーのケースをよく見ると、商標登録マーク®がついている。つまり、正確には「プラッシー®」。そのとき、某大手製薬会社の表示があることに気がついた。

そういえばここは祖父が定年まで勤め上げた会社ではないか?あ、そうか。だからプラッシー®を、頻繁に祖父母の家で飲むことができたんだなあ。

30年以上前、愛知で暮らしていた頃の『オレンジ味』を思い出しながら、瓶ケースをじっと見つめていた。

幼少期の思い出のジュースが、祖父母の家に当たり前のようにあった理由。45歳になった今ごろに、遠く離れた埼玉で謎が解ける。


ちなみに瓶ケースといえば、もうひとつ思い出すことがある。これまた昔愛知の実家で暮らしていたときのこと。父はほぼ毎日、瓶ビールで喉を潤す晩酌タイムを楽しんでいた。

12本のケースに入った瓶ビールは、酒屋さんが運んでくる。空になった瓶をケースに戻し、また酒屋さんが回収してくれる、という仕組みだったかな?白のランニングシャツというくつろぎスタイルで、父がおいしそうにビールを飲んでいる様子は今も記憶に新しい。

おいしそう…


そういえば瓶入り飲み物って何となく『おいしく』感じる。同じ飲み物でも、缶やペットボトル、紙コップと比べると、味が段違い!そう思うのは、私だけだろうか?

瓶からグビッと飲むあの感覚。銭湯のお風呂上がりに飲む牛乳も、確か瓶入りだったよなあ。

手間やら安全性やら利便性やら、いろいろ考えることはあるかもしれない。でも、飲み物そのものをストレートに味わうならやっぱり瓶だ。
今や貴重な存在になってしまった瓶や瓶ケースだけど、いつまでもどこかに残っていてほしいと思う。


副業・起業初心者の文章ブランディング専門家・矢島真沙子
プロフィール

《提供中のメニュー》

★自己紹介文、キャッチコピー、活動理念、自分史つくります。
文章作りたい方へのメニュー→文章サポート

★好きなことで活動したい、発信の仕方が分からない…と悩む方へ、コンサルをおこなっています。本気で変わりたい方、迷走中~の方はぜひ一度。
もっと自分の強みを見つけたい方へのメニュー→言語化ブランディングセッション

★足相、ってご存じですか?ランニングが日常、足から人生を変えた矢島真沙子の足相カウンセリングも実施中。※まの式足相®メソッドに基づいたセッションです。足から自分を知りたい方→足相カウンセリング

■各種サービスお申し込み
申し込みフォームよりお問い合わせをお願いします。

https://ws.formzu.net/fgen/S129492515/

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは、よりみなさんに役立つ記事をクリエイトするための自己研鑽費に使わせていただきます。応援ありがとうございます。