”言葉を知る”ということは
最近、よく考えること。それは
”言葉を知る”ということがどういうことに繋がっていくのかということ。
もっと早くこの事について理解を深めておけばな、とちょっと後悔する念もあるのだが
言葉を知ると自分の考えが深くなる。
以前にも例として挙げたが
サッカー選手が孫子の兵法を学べば
「敵を知り己を知れば百戦あやうからず」という言葉に出会い
戦略的に自分と相手を分析して次の一手を考えることができる。
第一段階としては自分の行動を感覚ではなく論理として考えるようになるといったところだろうか。
さらに言葉を知ると今度は、相手の立場になって物事を考えられるようになってくる。
サッカーの例えでいくと、
先にこういうドリブルで抜いたから、次は相手もそこを警戒してくるかもしれないから
次は反対方向にドリブルを仕掛けてみようと
自分がこうしたいという理想に対して、相手の視点から逆算して次の一手を考えることができる。
でもこれで終わらない。
さらに言葉を知ると今度は、心情を図ることができるようになる。
サッカーで例えるなら
ある味方選手が2回ミスをして、監督にブチ切れられている、そんなシーンがあったとする。
もちろん監督にキレられているから、今は落ち込んでいるだろうと
表面的な感情を読み取ることもできるが
もっと深く
でも、その後のプレーは落ち着いている。他の選手に発信しづらい状況だからこちらから一回コミュニケーションをとって関係を再構築しよう、と
事実ベースの材料から、文脈を理解して味方選手の心情を類推して
こちら側としてどんなアクションを起こすかまでを考えることができるようになる。
そうやって、仲間の心情を理解することができるようになっていくと
さらに言葉を知って、今度はマネジメントができるようになる。
日本語では「管理」という言葉がよく当てられるが
チームにおける個々の選手のモチベーションを纏めて
一つの方向性に持っていけるようになる。
逆に考えると、個々のプレイヤーのモチベーションを理解できなければ
チームを管理はできないということだ。
最後は組織文化を醸成できるようになるということ。
組織における大切な価値観や仕組み、リーダーの言動が
言葉を知ってどう現場に影響を与えるだろうかと考えるようになることができる、そういうレベルに達する。
まぁ、もうお気づきかもしれないが、
今まで述べてきたことは全部
平社員が社長になるまでに求められることだ。
高校生くらいにこんなことを理解して組織と人の関係ということ分析してきたら
どんな知識が蓄積するのかとちょっと過去に戻りたい気持ちはある。
是非、若い世代にこの記事を読んでもらって組織を動かすリーダーシップを学んでほしい。
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