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コロナ禍で過ごした2020年新卒入社社員 「リモートネイティブ第一世代」のリモートワークの工夫

2020年度新卒社員は、新型コロナウイルスの影響により、入社式や新人研修をすべてオンラインで経験し、いきなりリモートワークの働き方を余儀なくされました。
リモートネイティブ第一世代として新卒時代を送った2020年度新入社員のみなさんにとって、この1年はどんな年だったでしょうか…?

ヤフーでも、2020年新卒入社の社員の多くが、同期やチームメンバーと直接会うことなくフルリモートで過ごしました。今回は、社会人1年目をふりかえるアンケート結果からわかった、オンライン環境で働く工夫をご紹介します!

1)先輩や上司とのかかわり方:コミュニケーションの頻度は多めに

・チームメンバーが入るZoomに常時つなぐことで、コミュニケーションが取りやすいようにする
・自分がやっていること、悩んでいることや成果物を積極的に周りに報告する
・チームメンバーと週1回の1on1を申し込んだり、でランチ会を兼ねたLT会を実施したりした
・1on1や壁打ちなどを先輩に積極的にお願いし、疑問をまとめて解消することを意識する
・質問する前に答えの選択肢を用意して、できるだけ5W1Hの質問をしないようする
・先輩社員の話を聞く機会がオフラインよりも少ないので、一回聞いたことはメモして定期的に振り返る

2)仕事の進め方の工夫:どんどん質問し、成果物は早めに共有する

・「なんでも質問ができること」は新卒社員の特権なので、オンラインでも質問をたくさんして先輩方の働き方を「聞いて」学ぶ
・毎日退勤前に1日の業務内容をまとめて上長に送る
・行った仕事の内容や学んだことなどを、他の人が見ても理解できる形で資料として残す
成果物は早い段階で共有する
・自分に何ができるかを積極的に伝える
・わからないことは悩みすぎずに、「〇〇分考えてもわからなかったら聞く」のようにルールを決める
・難しい仕様の相談、関係者が多い時など認識のズレが生まれやすい場合は、直接話す時間を設けてもらう
・後から手戻りが発生しないよう、常に認識を合わせることを意識する
オンライン中心になると軽い確認がしにくいので、ゴールとそこまでのプロセスが大まかにあっているかを最初に認識合わせ、決定事項をドキュメント化し、後から再確認できるようにする

3)Slackなどのチャットツールでの工夫:レスポンスは速く、わかりやすく簡潔なテキストで

できるだけ速くレスポンスする、積極的に投稿する
・返事を考えているときはまずは「考え中」のスタンプを押すなど、Slackのリアクション機能を使ってなるべく早く返信することで、お互いその場にいて一緒に会話しているように会話がテンポよく進む
・テキストベースで次々と連絡がくるので、タスクを行う時間とSlackに返信する時間のバランスをとる
・相手が「自分が何を思って、何をして欲しいのか」がわかりやすい簡潔なメッセージを心がける
・文章として見やすくなるように箇条書きにする
・認識違いがないように送信する文章がわかりやすいか、具体的に書かれているかを詳しく確認する
・伝わりやすい先輩のテキストの書き方を観察し、吸収する
・文字だけではなく、パワポやコンフルの作図機能を活用する
・読みやすいように少ない文字数で内容をまとめる
・オンライン環境ではどうしてもお互いの表情や状況を把握することが難しいので、相手に嫌な印象を与えないような言葉選びや、なるべく気持ちが伝わりやすい文章を心がける
・投稿する際はスタンプや絵文字を使って文章の雰囲気を明るくすることを意識する

4)Zoomなどオンラインミーティングの工夫:簡潔に伝え、あいづちやうなずきも意識

なるべく顔を見せることで、接しやすいように心がける
・発言できる機会では積極的に発言することを意識する
・話すときは一文を簡潔に言い切るように話す
あいづちとうなずきを意識する
・テキストベースのコミュニケーションで行き詰まったら、15分くらいを目安にZoomで相談する
・社内外どちらも、初コンタクトがテキスト又はZoomのどちらかになるので、礼儀作法にはより気をつける

オンライン環境での働き方では、Slackなどのチャットツールや、Zoomなどのオンラインミーティテングツールをうまく使い分けることが大切。
たとえば、何か確認したいことがあった時、ちょっとしたことなら遠慮せずSlackで、みんなで話したいことならZoomで行う定例で聞くようにメリハリをつけるのがよさそうです。
リモートワークでは他人の仕事の進捗なども見えにくいので、こまめに自分の進捗などを伝えることで間違いを指摘してもらいやすくなったり、疑問についても誰かが教えてくれたりして、仕事をスムーズに進めやすくなるようです。

5)作業環境の工夫

・部屋の断捨離
・モニター、机や椅子、キーボード、トラックパッド、イヤホンなどを使いやすく、体に負担のないものにする
・スタンディングデスクを使って立ちながら仕事(眠くなりにくい)

6)時間管理やオンオフのメリハリをつけるための工夫:切り替えのための習慣を決める

・業務中は外出用の服に着替えたり、仕事終わりにお風呂に入ったりする
・自宅で作業するときも、できるだけ同じ場所で働き続けない
・長い休みの時にはPCを見えない位置に隠す
・その日の退勤時間を決めてから業務を開始する
・業務を行うデスクとご飯を食べるテーブルを分ける
・プライベートな自宅から働くオンラインへとスムーズな切替を行うため、出社前のルーティンを作る
・休憩するときはしっかり休憩をとる(30分ごとに時間を区切って、休憩を少し挟むことで集中力を一日保つ)
勤務を開始する時間をできるだけ一定にする

7)体調管理や体力維持のための工夫

・毎朝「超ラジオ体操」をする
適度に深呼吸や運動をすることを心がける
・時々立ち上がったり伸びをしたりこまめにストレッチをしたりする
・運動不足解消のための散歩や筋トレ
・少し早く起きて、しっかり朝ごはんを食べる
・オンラインで画面ばっかりにらめっこになるので、休日の息抜きは画面を見ないもの(ドライブ、散歩、料理)にして疲労回復に充てる
水を飲むことを忘れない
・早寝早起きを守り生活リズムをくずさないように心がける
・仕事時の姿勢をよくすることを心がける
・作業する体勢を定期的に変える
・太陽の光を浴びて体を動かす時間を設ける、お昼休みに30分程度散歩する
散歩をすることで業務のアイデアが思い浮かんだり、近所で景色の良いスポットや、見過ごしていたローカルな飲食店などを見つけたり良いことが多かったそうです。


これから入社する方や新しい環境でオンライン中心の働き方になる方にとって、今回ご紹介したオンラインで働くコツが少しでも参考になれば幸いです。

(イラスト:アフロ)