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シアワセに気付ける本としても最強だった『みるみる幸運体質になる!「自分ほめ」』

読んでよかった本に出会えました。

有川真由美さんの『みるみる幸運体質になる!自分ほめ』です。

わたしたちが生きていくことに必要な力は「感情」「思考」「行動」の3つの素晴らしい力であり、それを引き出すカギが自分にかける「ほめ言葉」だといいます。

人生も終盤、すっかりオトナになってしまったわたしは、ふだん自己啓発本を読みあさることはなくなりました。人生経験が増えてしまうと、経験値の低い著者の小手先のあーしろ、こーしろな文章に疲れてしまうのです。

なかには、すばらしい作品もたくさんあるのでしょうが、Kindle 本はじめ書籍出版のハードルが下がったためか、最後まで読みきれない本がどんどん多くなっています。文章から、誰かの切り売りが透けて見えてしまうのです。それは、わたし自身がすでにいろんな本を読み、ダテに歳をとってきたわけではないあらわれなのかもしれませんが……。

そんな中で、有川真由美さんの本はやさしい言葉にあふれていて、背伸びをしていないところや、実践を伴っているところに好感が持てます。なにより読んだあと自然と元気が湧いくるので、言霊の力を感じてしまいます。

今回の『自分ほめ』もとっても読みやすい本でした。

昨年夫が亡くなり、自分の気持ちを吐き出す場所としてnote をはじめましたが、いろんなnoteを拝読する中で、心を病んでいる方が意外と多いことに驚いています。

そんなわたしも、夫の闘病を支える間は、自分の精神が破壊されてしまうと感じるほどにつらい日々でした。頭の中が突然チクチク痛みだしたり、目の奥が何やらキンキンしてきたりと、目の前で起こっていることにどうしていいのかわからない不安と恐れで自分がボロボロになっていくことを感じながら生きていたので、遅まきながら「精神を病む」恐怖を知りました。

本来なら支えてくれるはずだった夫が病に倒れ、誰にも弱音が吐けない中でなんとか自分を保つことができたのは、毎日鏡の中にいる自分を励まし続けたからだと、この本を読んで今さら気づきました。

もしあのとき、自分にエールを送ることをしていなかったら、まちがいなく潰れていたと思います。

『自分ほめ』の中で、自分に対するほめ方がことこまかに書かれています。思わずクスっとするようなほめ方もたくさんあって、あちこちに付箋がつきました。

読み終えるころには、自分自身をまるごと肯定できる本になっています。これってほんとうにだいじなことだと思います。

わたしの世代は、昭和の価値観の中で大人になりました。子どものころ、学校の先生は平気でいつも怒っていたし、体罰もふつうでした。大人から見て間違ったことをすれば、躾の名のもとに怒鳴られることもときに殴られることもあたりまえでした。現代ならハラスメントといわれること自体が社会の中で肯定されていたわけです。

この何十年で社会の価値観は大きく変化してきていますが、そんな時代に生きてきた人と、現代の価値観の中には大きな齟齬が生まれているからこそ、生きづらい人々も多いのかなぁと勝手に推測しています。

つまり、関わる人々の生きてきたバックグラウンドがあまりにちがうわけですから、良くも悪しくもデフォルトのズレたわからない人々に認めてもらえないからと落ち込む必要なんてまったくないと思います。

そのために、『自分ほめ』が必要なのだと思います。

鬱傾向のある人、自分をもっと好きになりたい人、よくイライラする人、つらいことや後悔していることを糧にしたい人にはおすすめです。

ちなみに、わたしはこの本を読んでみて、「あーわたしって今、世界一シアワセ者だ」とわかりました。😊

ここまで自己肯定感あげてくれる本ってすごくないですか?

わたしが最近わかった、「シアワセ」って、

たくさんの思いで、感謝できる過去があること
その過去から学び未来に希望が持てること
だからこそ、今を楽しく暮らせること

です。

本読んであらためてそれを再認識できました。😍







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