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育休中の「転職活動」のメリットデメリット

私は第二子の育休中、転職活動を行い、復職のタイミングで育休中の会社を退職し、今までとは業種も異なる会社に転職しました。

育休中は、子どもを産み育てる中で、価値観が大きく変わるタイミング。これからのキャリアを考える方も多いと思いますので、私の体験談として書き留めます。

私個人の感想となりますので、ご理解の上お読みください。


私の状況

最初に、当時(2020年1月)の私の状況です。

◆子ども
長女4歳、次女1歳。長女は保育園の短時間保育(9:00-17:00)でした。

◆パートナー
仕事のステージが変わり激務。コロナ前で出社が基本。平日夜はワンオペ育児、土日は自宅にいましたが、寝ていることもあったと記憶しています。

◆私の仕事
長女が2歳の時に、正社員から派遣社員にキャリアチェンジをしており、派遣会社に所属しながら、産休育休を取得していました。派遣会社からの産休育休だったこともあり、復職後に同じ案件がない可能性が高く、復職に当たっては、同じ派遣会社の案件の中から自分に合った仕事を探す必要がありました。

その他、電車で20分ほどの距離に実家があり、実母と頻繁に会っていたり、長女のママ友がいたり。。周囲にヘルプを出せる人がいました。

メリット①時間の融通

育休中なので、自分で時間を作りながら、自己分析を行ったり、エージェントとやり取りすることが出来ました。
子育てと仕事をしながら転職活動を行うことを考えると、じっくり自己分析を行ったり企業分析を行う時間が取りにくかったり、面接の時間を作りにくかったりすると思うので、育休中だからこそ、対応しやすい部分がありました。
平日の日中に面接に行く際には、保育園にまだ通っていない次女の預け先を手配する必要がありました。基本的にはスポットの一時保育を利用し(隣の駅に前日申し込める託児施設があり、とても助かりました)、どうしても預けられない時は、実母に預けるなどしながら、自分の時間を確保していました。

メリット②自己分析

じっくり自分のことを考えたり、本当にやりたいことを考える時間は取りやすかったと思います。
また、2人育児に突入し、同時の発熱や、自分1人ではどうすることも出来ないことも増えました。そんな中で、それでも仕事も頑張りたい自分がいること、そのために家事の工夫や日々の体調管理だけでなく、どんなことをやりたくて、どんなことはやりたくないのか、自分と向き合いながら、「やらないこと」を増やすことが出来た時期だったと思います。

自己分析を深め、自分を知ることで、転職活動の面接対策にもなったと思います。

メリット③情報収集の時間を確保しやすい

私の場合は、授乳時間にスマホを片手に、企業分析や業界分析、最近のトレンドなどの情報収集をしていました。
また、育休中で日中に外出しやすいかったこともあり、お友達をランチに誘い情報収集をしていました。

子どもを持ちながら働いていると、「会いたい人に会いに行く余裕がない」ことも多いので、会いたい人に連絡して会いに行けるのは、本当に助かりました。

デメリット①復職後の生活の不確定要素が多い

子どもが1人の時の復職後の生活は、実際に経験をしていたので、面接で聞かれても答えられましたが、子どもが2人に増えて、復職後にどのような生活になるか、想像の域を出ないことがありました。

時に我が家の場合は、次女が1歳までの間、頻繁に中耳炎になり発熱を繰り返すタイプだったこともあり、これが復職後も続いたら、有給が何日あっても足りないなと思っていました。

さらに、長女と次女の風邪のうつし合いも頻発しており、次女は保育園に行っていない時から「鼻水を垂らしていることが通常」タイプだったので、私の中でも「不安」に感じていたのだと思います。

面接で、「子どもの発熱時の対応はどのように予定していますか?」と問われると、どうしても半分ほどは私が対応するフローになることが想定され、きっぱり外注に頼ります!と言い切れなかったこともあり、子どもの月齢が低いタイミングでの転職活動のデメリットとして感じるシーンが何度かありました。

デメリット②保育園などの関係の必要書類がそろわない

私がいる自治体では、認可保育園に入るのであれば、保育園申請書類と、復職時に提出する在職証明書は、同じ会社から出すように指導を受けました。
つまり、復職と同時の転職は認められず、「育休前と同じ会社に戻ること」を前提としており、違う場合は「保育園の内定を取り消すことになる」と言われました。

私の場合は、仕事を探しているタイミングでコロナ禍に入ったこともあり、派遣会社からの案件紹介がストップしてしまい、特例措置として複数の確認書類を出した上で、復職と同時のタイミングでの転職が叶いました。

育休中だからこそ転職活動がしやすい部分もありますが、保育園書類において、スムーズに両方をかなえる方法があるかどうか、事前に自治体への確認が必要となるので注意が必要です。

※我が家の近くに東京都の「認証園」が無かったこともあり、認可保育園に預けるか、数駅離れた認可外保育園に預けることで検討していました。

デメリット③半年間有給がもらえない

番外編に近いかもしれませんが、育休からの復職の、子どもが小さいタイミングで転職をすると、「入社後半年間有給がない」という難しい事態が起こります。

我が家の場合は、パートナーとも相談し、特にこの半年間については、出来る限りパートナーが対応することも視野に入れて、転職活動を行いました。

逆手に取ると、パートナーに子どもの病児対応に慣れてもらう、チャンスだとも思いました。私が1人で抱え込むのではなく、パートナーに頑張ってもらうこと、さらに外注も視野に入れることが必要かもしれないねと、話をしていました。

会社によっては、入社後すぐに数日の有給が付く会社もあるとのことですが、大半の会社は入社後半年間は休みにくい状態だと思います。コロナ前だったこともあり、リモートワーク対応も考えられず、「不安」に感じやすい部分でした。

※この部分については、転職のタイミングでコロナ禍、夫婦共にリモートワークとなったことで、状況が変わりました。

まとめ

メリットデメリットを書き出して、改めて転職ばかりをおすすめしたいわけではないな、と感じました。

子どもの状況
パートナーの状況
家庭のリソース
などなど

その家庭によって、状況は様々です。育休中は、立ち止まって自分のキャリアを考える良い時期ですが、とは言え、安易に転職するのではなく、現職の良い部分、残るメリットも考えた上で、戦略的に今後のキャリアについて検討されると良いと感じます。

また、第二子育休中に、私は自分がフリーランスになることも妄想していました。結果、その当時は「サラリーパーソンとして転職する」道を選ぶことにしたのですが、その当時も様々な働き方を妄想し、自分はどんな働き方がしたいのか、どうなりたいのか、選択肢を広げてよくよく考えた上で、サラリーパーソンを選んだことが良かったと思っています。

正解は1つではない。
自分が選らんだ道を正解にしていく。

価値観がガラッと変わる育休中だからこそ、じっくり自分と向き合い、必要に応じて行動してみることで、自分の本当にしたいことが見えてくるかもしれません。

どなたかの、ヒントになっていたら嬉しいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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