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「だれかの日常」が一番面白い

最近、芸能人がYouTubeを始めることが増えてきた。

まだ、古参の人気YouTuberの方に分があるような状態ではあるけれど、人気YouTuberとコラボすることも増えてきていて、少しずつ認知されてきているのかな、と思う。

芸能人がYouTubeをやる場合は、個人でやるというよりは事務所の意向でやったりすることが多いと思うのだけれど、編集も当然ながらきちんとしていることが多い。

というより、もともとYouTuberがやっていた動画編集はテレビのものを参考にしていたことが多いと思うので、その本家本元がYouTubeに流れ込んできた、という感じだろうか。
 
やっぱり芸能人がやるYouTubeは、企画も編集もしっかりしているので、それなりに面白い。というか、ダラダラ見るのに適しているというか。もちろん、お金もそれなりにかけているから当然だろうとは思うのだけれど。


 
でもそういう動画ばかりみていると、次第に飽きてくるというか、もっと刺激の強い動画が見たくなり、どうしてもテレビのような「過剰な」方向性になってしまう。

そして、お金のかかりにくいスタイルが、「内輪同士の企画」の企画になるので、芸能人と、YouTuberの人間関係の動画がメインになってしまうように思う。

そうなってくると、あまり面白くはないのかな、と思うようになる。というか、マンネリ化してくる。テレビのそういうノリがだるくてYouTubeを見ているはずなのに、だんだんYouTubeがテレビ化してきてしまうような気がするのだ。
 
YouTubeで最近ハマっているのは、「ドライブ動画」だ。車載カメラをつけて、ただドライブしているだけの動画。BGM編集がしてあるものもあるけれど、別にBGMなんてなくてもいい。

無編集で、ただそこら辺を徘徊しているもので十分だ。しかも、この手の動画はシンプルだけれど、世界中に都市や場所に動画がある。YouTubeで検索してみると、すぐに見つかる。

パリのドライブを楽しんだかと思えば、フロリダのリゾート地、サハラ砂漠にもすぐに行ける。こういう動画を流しながら、作業をするととても落ち着く。どこか、旅行をしながら、何かの作業をしているような気分になる。

思うのだけれど、YouTubeというのは、投稿者の顔が見えないものが一番いい。顔の見えない誰かが、自分の日常を切り取って、それを編集せずにアップしたものが一番面白い。

もちろん、それはそれだけで生計を立てているようなYouTuberの方向性とは相反するものだけれど、結局のところ、「誰かの日常」がコンテンツとして一番面白いような気がするのだ。

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