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負荷をかけるほうが健康?

年始からダイエットを始めたのだが、明確に効果が出てきた。1月10日前後が一番やばかったのだが、そこからみると7キロ近く痩せた。もともとの体重が増えすぎていたというのもあるが、まあまあの進捗である。

太ってしまったことによる見た目的な問題ももちろんあったのだが、一番気になっていたのは、なんとなく身体が重いというか、座っているだけでなんとなく身体がだるい、みたいなところがあった。いまは身体が軽く、老廃物があまり溜まっていないような、爽やかな感じがある。



ダイエットのやり方はシンプルで、夜なにも食べないだけだ。なるべく毎日走るようにしているが、仕事が忙しい日はできていない。

夜というより、お昼の2時を過ぎたら、飲み物を含めて朝まで1カロリーも摂取しない、という方針である。夜は結構お腹がすくのだが、朝になるとスッキリしている。

たぶん、寝ているあいだに身体の老廃物を整理したりしているのだろう。寝る前は明確にお腹がすいているので、見方によっては、意図的に負荷をかけているともいえる。身体にある程度の負荷をかけるのが健康の秘訣なのかもしれない。

考えてみれば、筋トレなどもそうである。筋繊維を破壊して、再生させる。負荷を与えることで、強くなるのである。わざわざ破壊する必要はないように思えるが、破壊することで古いものが除去され、新しいものに変わっていくのだろう。

「負荷をかける」というプロセスそのものが大事なのだと推察できる。

ちょっと前にホリエモンが、自分の母親にマンションを買ってくれと言われた、という話をしていた。マンションを買ってくれというのは、自分が住みたいという意味ではなく、マンションの管理人として余生を過ごしたいから、という意味だそうだ。さすがはホリエモンの母親というか、なんとも豪快な話である。

しかし、ホリエモンは頼むからそんなことはやめてくれと言ったらしい。なぜかと言うと、そんなマンションの管理人なんてやったところでボケがはじまるだけだし、年金だけでやっていけないなら補填はするから、ボランティアでもしたほうがいいんじゃないか、と。結局、学童保育か何かでボランティアとして働き始めたらしく、充実した毎日を送っているらしい。

人間が長く健康に生きるためには、体に負荷をかけず、ストレスも溜めずに生きるのがいいと思われがちだが、意外とそうでもないようだ。かなりの高齢になってもはつらつとしている企業経営者などを見ればわかるように、どう考えても負荷が大きい仕事をしている人の方が、一般の人よりもボケにくかったり健康的だったりするので、むしろ長生きするためには、身体に負担を与えたり、適度にストレスにさらされるほうがいいのではないだろうか。

「理想の生活」というのは、身体的にも、精神的にも負荷がかからない生活と思いがちだが、実際にはその逆のようである。でも、潰れてしまうほどの負荷を与えるのもダメなわけで、その「適度」がどの程度か、というのが難しいのかもしれない。

スクラップ・アンド・ビルドという言葉があるが、森羅万象に言えるのだろう。このあたりのことは引き続き考えていきたい。

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