見出し画像

ルビは必要ですか?

最近、noteの仕様が刷新されたらしく、振り仮名ルビが打てるようになった。

最初はnoteの有料会員限定でテストされていた仕様だったので、無料会員である僕は蚊帳の外だったのだけれど、最近、無料会員むかきんユーザーにも解放されたようなので使えるようになった。

どうでもいいことだけれど、僕はnoteを更新して750日強、執筆記事数も1200本を超え、note全体の中で見てもかなり「使っている方」だとは思うのだけれど、全然問題なく無料会員でここまでやってこれている。

いまのところ、noteの記事数自体に制限があるわけでもないので、有料版に移行するメリットがなく、行けるところまで無料でやってやろうと考えている。唯一使うかもしれない機能は「予約投稿」ぐらいだが、僕は毎朝、起きてからすぐにnoteを投稿しているのだが、それ以前に書き溜めておいた記事を手直ししながら手動が投稿するのが習慣になっている。

なんというか、投稿前に一度手を入れたほうがクオリティが上がる気がするのだ。それはまあともかく。


 
ルビ機能の存在は、たまたま目にしたnoteのCTOである深津さんの記事で知った。

noteでのルビ(ふりがな)対応の実験|深津 貴之 (fladdict)|note 

無理やりルビを振ろうと思うと、なかなか無理のある文章になるようだ。ルビに凝り始めるとそもそもこういう文章になってしまうものなのかもしれない。

そういえば、村上春樹の小説はよく強調の意味合いで「・・・」をルビとして文字によく振っていたけれど、昔書いた小説にそのやり方を採用したら「村上春樹っぽくて痛い」という感想をもらったことがある。

ジャンプの漫画なども、基本的にすべての漢字にルビが振ってあるので、「誰しもが経験し、そして通り過ぎていくものちゅうにびょう」として扱われがちなのかもしれない。


 
でもこのルビの文化は非常に日本っぽくて面白い試みだと思う。

上記の深津さんの記事でも述べられているとおり、ルビという仕様はほぼ日本独自のもので、海外では見られない。日本語というものの成り立ちとして、大和言葉に無理やり輸入してきた漢字を当て込んで作られているから、実際の漢字の読み方とは無関係に日本語の音が当てられているからだ。

基本的には「訓読み」が大和言葉、「音読み」がもともとの漢字の発音だとされているけれど、そんなカオスな言語なので、正しく発音するためのツールが必要なのだろう。それがルビというものが生まれた経緯だと思う。
 
実際のところ、ルビが使えると、表現の幅が増える。あんまり多用しすぎるとちょっと読みづらくなってしまうので、ほとほどにするようにしてはいるものの、最近の記事にはちょいちょい反映されている。これからももっとすると思う。
 
そんなに難しい漢字は使っていないとは思うけれど、常用漢字を外れそうなものについては適宜てきぎ使用してみることにする。これで、少しは読みやすくなるといいのだけれど。

表現の幅が劇的に広がるか? というと、ちょっとした変化ぐらいに留まるのかもしれないけれど、せっかく搭載された仕様なので、無理のない範囲で使っていこうと思う。

サポート費用は、小説 エッセイの資料代に充てます。