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家を買う検討をする

生きていくためには、住むための家が要る。いま、23区内ではないものの、いちおう東京都に住んでおり、つねづね賃貸は割高だと感じていた。購入を決意したわけではないものの、少しずつ情報収集をということで、一軒家の家を探しはじめた。

とりあえず値段的な観点から中古物件を見ていたのだが、やはり中古・新築でメリット・デメリットはあるもので、新築もアリかと思い直し、条件を広げていろいろ見ている。

当然これまでの人生では賃貸しか検討したことがなかったので、どういう感じの値段感なのか、探り探りやっている、という感じである。

住宅を探すと、やはり「綺麗で利便性が高くて新しい」ものほど良いものとされる。だからそういった物件が優先的に紹介されるし、値段としてもいいものになる。

簡単にいうと、大手住宅メーカーによる新築建売で、特定の地域に数十棟、似たような家が林立しているようなパターンが一番リーズナブルである。たぶん、どの地域でも、そういった「似たような新しくて綺麗な家」がならぶエリアはあると思うので、イメージはつきやすいと思う。

要は、ある程度まとまった土地をメーカーが購入し、一気に建ててしまうので安い、ということになる。

しかし、条件がいいことと、その物件が気に入ることは全く別である。確かに小綺麗で広かったとしても、その「レディメイドな感じ」がプラスに働かないというか、平板な感じがすることもある。ファミレスのスパゲティのような感じ、というと少しはニュアンスが伝わるだろうか。

確かにうまいし、それなりに安いし、悪くはないのだけれど、万人受けするような感じがなんとなく気持ち悪いというか、のっぺりした感じ、欠点が見当たらない感じ、に違和感を覚えるのだろう。要は、「個性」や「思い入れ」がないのである。

持ち主が強烈なこだわりをもって作ったクセのある注文住宅、みたいな中古物件のほうが、自分たち夫婦には合ってるのかもしれない、と思った。まあ、そんなものが都合よく出てくるわけはなく、またデメリットやリスクも当然あると思うので、どこかで折り合いはつけることになると思うのだが。しかし、結局は「自分たちがいい」と思うことを最優先したいと思っている。

家は買い物であると同時に、資産であり、金融的な側面ももつ。だから、なるべく万人に受け入れられるものを買っておくべき、という理屈もまあ理解できる。しかし、とにかく高価な買い物なのだから、自分が真に気に入ったものを買うべき、ということもまたあるだろう。

こういうものは、もちろん一定の評価はしつつも、「これしかないな」というインスピレーションで最後は決めてきたので、やはり今回もそうなるのだろう。

多少は時間がかかるものと思うが、後悔しないようにやっていきたい。

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