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楽しいか、楽をしたいか

日常生活の中で、ぼーっとYouTubeを眺めているだけ、みたいな時間はそれなりにある。動画を見ることによって新しい気づきを得ることもあるし、それ自体はそこまで無駄だとは思わないのだけれど、トータルで見るとそこそこ無駄な時間だと思う。

何がどういう風に無駄かというと、「あまり頭を使っていない」ということだろう。

たまに、それなりにためになる動画もあるが、ほとんどの動画はあまり生産性がないものだ。なんでこんなつまらない動画をずっと見てるんだろう、とときどき我に帰ることも多い。実際のところ、そんな動画は別に見たくもないのだろう。

じゃあなぜ見ているのかというと、ただ単に「楽をしたいから」だ、と思う。本を読んだりゲームをしたりするのはそれなりに疲れるので、カロリーをあまり使わない動画をダラダラ見ることによって、脳を休ませようとしているのだ。

それ自体は別にそれほど悪いことではない。しかしそういった時間がある一定以上の長さになると、ちょっと注意したほうがいいだろう。

基本的に脳は使えば使うほど能力が向上するものだと思っているので、どんどん脳は酷使したほうがいいと思っている。数年前は、読書と小説を書くことが休日の時間の使い方の中心だったが、それほど悪くない時間の使い方だったと思う。

しかしもっとアクティブに脳を使うことも必要なのではないかと思い、何が良いかと考えた時期がある。例えばテレビゲームみたいなことをやれば、読書や小説を書くことでは使わない領域の脳を使うことができるのではないか、と思った。しかし、脳を使うことを目的としてゲームをやるのもなんだかな、ということで、その時は何もしなかった。

2年ほど前、将棋という新しい趣味をゲットした。脳を使いたいという欲求に対して、将棋という趣味は最適である。思考が中心のゲームなので脳を酷使するが、時間制限のある対局の場合は、アドレナリンも出て、緊張感がある。

勝ち負けがあり、段級もあるから、自分の成長をダイレクトに感じることもできる。詰将棋はパズルのようなもので、頭の体操になる。脳トレや数独などをするのも良いが、それと同じような形で詰め将棋に取り組むのもそれなりに効果があるだろう。

読書も頭は使うのだが、もしかしたら理解せずに流し読みしてしまっているかもしれない。その自分の状態をモニタリングすることができない。その点、将棋はちゃんと考えながら進めないと負けてしまうので、「自分に考えさせるツール」としてはなかなかいいのでは、と思う。



1年ほど前からマリオカートにはまっている。あんまりここには書いていないような気がするが、ほぼ毎日やっている。世界中のプレイヤーと対戦ができるオンライン対戦モードがあり、奥さんと一緒に寝る前に30分ほどやるのが習慣になっている。休みの日は朝昼晩とトータルで2時間ぐらいは費やしているだろうか。

マリオカートはレースゲームなので、結構アクティブな脳を使っているような感じがする。スポーツではないが、感覚としてはちょっとスポーツに近い。まあ、これもそんなに悪くは無いかなと。

読書、作曲、小説執筆、将棋、マリオカートというのが、自分にとって脳を使う趣味としてある感じだろうか。できれば、こういった趣味を拡充させて、ぼーっとYouTubeの動画をただ見るだけみたいな時間をゼロに近づけたいと思っている。

「楽しい」と感じながら脳を使うのがベストであって、「楽しくないけど、ラクだから」という選択を減らすようにしたい。

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