見出し画像

歴史を楽しむには、まずフィクションから

旅行のために歴史を勉強しようと思い、YouTubeで動画を見たのをきっかけに、ときどき歴史関係の動画を見ている。とりあえず今は幕末に関心があるので、幕末が中心だ。

かなり見やすい動画を作られている方がいらっしゃったので、その動画シリーズを中心に見ている。


見ていると、断片的に知っていた点と点がつながるような感覚があってなかなか面白い。

YouTubeによって何が変わったのだろうか。ビデオ教材は大昔からあるので、「映像で教育を受ける」という点が特に真新しいわけではない。

実家に兄が使っていた(とされる)ビデオ教材があったが、それを使って学習しているところを見たことがない。どういうものなのか、ちらっと中身を見てみたところによると、アナウンサーがスタジオで原稿を棒読みしてるみたいな、そういう感じの内容だった。

あれを面白く見ると言う方がなかなか難しいだろう。YouTubeのほうがより洗練されてきている、ということだろうか。

大人になると勉強の面白さがわかるようになる、とよく言われる。しかし子供にはそれがなかなか伝わらない。なぜだろうかというのを少し考えてみた。

最初はフィクションから歴史や社会の面白さに触れていくのだと思う。スターウォーズでも何でもいいのだけれど、そういったフィクションの物語が面白い、というところから入る。

小さいうちは主人公がアクションシーンで活躍するところなどが面白さの中心だと思うが、作り込まれた世界観の物語だと、だんだんその物語の中での世界情勢が頭に入ってくる。それで、「世界情勢って面白いな」と気づく。

自分の場合、最近だと「進撃の巨人」などは世界観が作り込まれていて、各国の情勢などを考えながら面白く読んだ。「進撃の巨人」世界における世界情勢というのはそのままエンタメになっていると思う。

そういったものを経て、世界情勢というのはエンターテイメントなんだということがわかってくる。そのうえで歴史を知ると、ああこれは面白いな、となる。現実はフィクション以上に複雑だし、込み入っていて、やっぱりすごいなと思う。

また、現実の歴史を学ぶと、多くの名作フィクションが現実を下敷きにしていることがわかる。フィクションが現実世界の理解を助けるのだ。

そういうドラマの面白い部分は学校で細かくは教えてもらえないが、そういう側面に触れられるものがあると、深みを感じることができるのではないだろうか。

一見するとどういう経緯で実行に至ったのかわからないようなことも、ちゃんと背景があって理詰めでやってたんだなあというのが見えてくる。意外と歴史を知ると、私利私欲で動いてる人は思ったよりは少ないよねというのがわかると思う。

傍若無人に見える人も、その人なりの正義、ロジックがあって動いていたというのがある程度見えてくる。もちろんそれも歴史家の解釈次第だとは思うのだが。

人間の特性として情報が少ない方が記憶に残りにくいということはあるのだろう。教科書の無味乾燥とした淡々とした文章だと、ただの文字の羅列にすぎず、それだけでは頭に入ってこない。

動画などによって情報を増やしていくと、その分イメージしやすくなり、理解が進むので覚えやすくなる。補足的なものとしてYouTubeを活用するのは良い方法かもしれない。

学校の勉強だけでは良い成績が取れないとして予備校に通う人は多い。だが、純粋にコンテンツとしてみた場合、予備校よりも既にYouTubeの方が良い、みたいな時代になってるような気がする。

その次は生成AIだろうか。生成AIはもう十分に賢いので、動画でよくわからなかったことを質問したらいい。すごい時代になったものである。

あなたはどう思いますか?

サポート費用は、小説 エッセイの資料代に充てます。