続・不動産業者に「正直者」はいますか?
以前の記事に引き続き、中古物件で家を探している。引き続きというか、ここ一年ほど活動しているので、以前のルーティンに戻った感じ。
結局、前回の記事で書いた物件はちょっと微妙すぎるということで、見送る方向で考えている。営業マンが信用ならないし、物件も瑕疵が大きそうだし、というのが理由である。
営業マンの言っていることがおかしいので、何か隠している感じがする。本当に買いたいのであれば、もっとおかしなポイントを表面化させてバトルしてもいいのだが、そういう気持ちにもならなくなってしまった。
単純に今回は「ハズレ」ということで、シンプルに引き下がろうと。
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実は一年前に担当としてついてくれていた不動産営業の人がいたのだが、タイミングよくその人から再度の連絡があり、あらためて案内してもらった。ほぼ一年ぶりの再会だったのだが、当時のことをいろいろ覚えててすごいな、と。
こちらのパーソナルな情報や、当時案内した物件のことまで詳細に記憶していた。
どこかにメモしていて、それを復習したのかもしれないけれど、それでもなかなかできることではない(そんな細かいことをメモしておいたこと自体がすごい)。
もともとその人に不満は全くなかったのだが、「ほかの人も見てみようか」ということでこちらがほかの会社にも当たっていただけだ。「いい営業はいないのかな」と思っていたのだが、実はすでに接触していた、ということになる。
やや遠回りはしたが、「いい営業」とはこういうことか、というのを再確認した次第。
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今回、一年ぶりに案内してもらってすごいなと思ったのは、その人が営業しつつも終始冷静だった、ということだ。家探しというのは、こちらは当事者なので、どうしても本質的ではないところが気になってしまったり、逆に気に入ってもりあがってしまったりする。
当事者なので、冷静じゃない部分がどうしてもあるわけだ。これは自分では気をつけていてもなかなか難しい。どうしてもテンションが上がってしまう部分というのはあり、そこが盲点となる。
並の営業マンだと、そこで調子を合わせ、気分を高揚させて購入につなげるということをやるのだろうけれど、この人はさらに上手だった。終始冷静で、こちらが盛り上がっていても、スペックやデメリットをちゃんと的確に言ってくれる。調子を合わせないというか、客観的な視点でちゃんと見てくれて、アドバイスもしてくれる。そこがすごいな、と。
もともと買おうと目論んでいた家も、その人に外観だけ見てもらったところ、外壁の様子だったり、基礎の部分の塗装が剥がれかけている箇所が何箇所かあったりなど、いろいろとプロの目線で発見してくれた。
冷静な目であらためて見てみるとダメなところが多く、やっぱり自分の目というのは全然当てにならないな、と思った。
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営業というと「口がうまい」ことが長所として挙げられることが多い気がするが、やっぱりそうじゃないんだな、というのが最大の発見である。客観的であること・誠実であることが最大の武器になる、と。
また新しく注目している物件があるのだが、しっかりデメリットまで見て、決めていきたいと思う。
「勉強になった」と思えるレベルの営業マンと付き合えるのは、こちらとしても大きな収穫である。
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