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【一級建築士試験・独学】8割取れる法令集の作り方

こんにちは。やぎ座のひとです。
私は令和4年度の一級建築士学科試験に、独学で合格しました。

学科試験は2度目の受験で合格したのですが、1度目から大きく得点伸ばし、無事合格ができた大きな勝因は、法規の得点力アップでした。

前回の記事では、法規の得点力を伸ばす勉強方法を紹介しましたが、今回は本番で得点が出来る法令集の作り方について紹介しようと思います。

▽前回の記事はこちらから


写すだけの線引きは時間の無駄

法令集のセットアップといえば、大手資格学校が出している、アンダーラインの引き方などの本を丸写しする人も多いのではないでしょうか。最近ではフリマサイトに、丸写し済の法令集が売られているくらいです。

しかし個人的には、丸写しは時間がかかる上、ただの作業になってしまうので、時間の無駄かと思います。

線引きする過程で、頭に入ることも沢山あったので、せめて線引きを丸写しだけでなく、条文を理解しながら線を引くべきかと思います。さらに、資格学校が推奨している線引きの仕方だと、あんまり出題範囲が高くない部分にも線が引いてあるので、無駄な勉強が発生してしまうようにも思います。

おすすめは問題を解きながら並行して線引きする方法

そこでおすすめしたいのは、問題を解きながら、並行して法令集に線引きする方法です。

前回の記事でも紹介したように、一級建築士試験における法規の問題構成は概ね以下の通りです。

分野ごとに一括して、問題を解きつつ、法令集をセットアップしていくのが、個人的には一番おすすめです。

一級建築士法規の大まかな問題構成

試験に必要な条文をピックアップ

例えば、「用語の定義」に関する問題だけを過去問から抽出し、正誤判定をする根拠となる条文を法令集から探し出します。探し出したら、その条文のタイトルなど、キーワードとなる言葉にチェックを入れます。

チェックの方法は何でもいいのですが、私は黄緑色の色鉛筆で着色してました。この作業をすることで、建築士試験で必要な条文と、そうでない条文がはっきり分かるようになります。

読みやすくするためにアンダーライン

特に建築基準法は、ただ文字を追うだけだと、複雑すぎて頭に入ってこないことがよくあります。そこで、主要文にのみアンダーライン(私は赤を使用)を引きます。逆に除く規定などについては、別の色でアンダーライン(私は青を使用)を引きます。そうすることで、条文が読みやすくなります。

このアンダーラインの引き方については、資格学校が出している本を参考にしてもいいと思います。資格学校の本を参照するときに重要なのは、ただの丸写しをしないことであって、参考にする分には問題ないかと思います。


アンダーラインの例

同じ分野の条文はまとめてインデックスを貼る

これが一番法規の得点力アップにつながる法令集作成にあたって、重要な部分かと思います。

法令集に付属のインデックスを使ってもいいのですが、付属のインデックスだと、自分で作成したものではないので、そもそもインデックスを探すのに時間がかかるという現象が生じます。

なので、インデックスは自分で必要だと思うものだけ作成するのがおすすめです。

さらに、下の写真のように、分野ごとにインデックスをまとめて貼れば、その問題の出題分野さえ分かれば、同じ分野のインデックスが固まってるので、非常に条文を探しやすくなります。


インデックスの例

分野ごとにまとめてインデックスを貼るためにも、分野ごとに過去問攻略→分野ごとに法令集に線引きという手順で、法規の勉強を進めていくことをおすすめします。

ここまで法令集セットアップの手順を紹介してきましたが、ここからはコラムとして、セットアップに使う文房具と、法令集の選び方について紹介していきます。

コラム① 法令集セットアップに使う文房具について

法令集セットアップというと、フリクションペンを使う方も多いと思いますが、個人的におすすめなのは色鉛筆です。

まずフリクションペンのデメリットとして、案外すぐにインクがなくなるという点が挙げられます。1年目の試験では、フリクションペンで線引きをしていたのですが、割とすぐにインクがなくなりストレスでした。

あとは消すときに、フリクションペンのラバーで擦ると、印刷された文字自体が滲むことがあったので、この点からも色鉛筆をおすすめします。

また、インデックスとして使うシールですが、私は下のリンクのようなラベルシールを折って利用していました。このシールは、長さがあるので、接着面が大きく、インデックスが剥がれにくいのが良かったです。

コラム② 法令集の選び方について

まず法令集は必ず最新年度版のものを購入しましょう。法規は毎年必ず改正されるので、最新版の法令集を使った方が良いかと思います。

過年度受験の方は、またゼロから法令集を作るのめんどくさい…と感じるかと思いますが、手を抜いて、本番で改正条文に対応できず焦るくらいなら、最新版を用意した方が吉です。

私も学生時代、1回目の試験、2回目の試験と、計3回法令集のセットアップをしています笑。時間はかかりますが、何冊も作ることで、徐々に精度も上がっていき、使いやすい法令集になってる気がします。上述したように、法令集のセットアップをただの作業とせずに、考えながらやれば、時間も無駄にならないかと思います!

また、過去3回法令集を購入したのですが、全て違う種類の法令集を使ってました。

1回目が日建学院の法令集(小)
2回目が総合資格の法令集(大)
3回目が日建学院の法令集(大)です。

正直、日建も総合資格も、二段組か一段組かの違いなので、使い心地はほぼ同じかと思います。

ただ法令集の大きさだけは、大きいもの(B5版)の方をおすすめします。インデックスの見やすさが桁違いかと思います。

あとは総合資格の法令集は、付属のインデックスをもらおうとすると、個人情報を書いたハガキを総合資格学院に送る必要があります。これを送ってしまうと、営業電話がかかってくるので注意が必要です。

おわりに

法規という科目は、科目の特性的に、勉強方法がわかりづらく、私も得点を伸ばすのに苦労しましたが、勉強のコツさえつかんでしまえば、決して難しい科目ではありません。今回の記事が、あなたの法規の得点力アップに少しでも貢献できれば、嬉しいなと思います。

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