【武器になる哲学】14 予告された報酬ー「予告された」報酬は、創造的な問題解決能力を著しく毀損する
個人の創造性を外発的に高めることはできるのでしょうか?
この問題を考えるために、1940~50年代に心理学者のカール・ドゥンカーが提示した「ろうそく問題」を取り上げてみましょう。「ろうそく問題」とは、テーブルの上にろうが垂れないようにろうそくを壁に付ける方法を考えてほしい、というものです。
この問題を与えられた成人の多くは、だいたい7~9分程度で、下図のアイデアに思い至ることになります。
つまり、画鋲を入れているトレーを「画鋲入れ」から「ろうそくの土台」へと転用するとい