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<家庭を維持するための共同経営者> 家事にまつわるエトセトラ

「家事サポート」。

てっきり家事代行サービスなどかと思いきや、夫が妻の家事を手伝う事を言い換えたことらしい。
「家事を手伝う」。小学生かと思いきや。
「家事サポート」「家事のお手伝い」そうか。世の夫君、そうか。

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朝、5:40前後に起きて、簡単なストレッチをする。その後は爽やかな朝の時間に突入。以下、朝の僕のルーチンワーク。

・家の掃除。毎日するのは床面。クイックルワイパーもしくは掃除機どちらかで。花王にはあらゆる分野でサブスクリプションを行使させられている。ありがとう。

・トイレのテキトー掃除。朝以外はやる気にならぬ。本気になるのはいつか。今ではない。

・前日の洗濯ものがハンガー等に残っているので、それを取り込みつつ、朝方に終了している洗濯機の洗濯ものを干す。外に干そうか、天気を見ようとスマートフォンを取り出すのが運の尽き。noteやTwitterなど見て自分の首を締める事となる。失われた時を求めている暇はない。

・小6男子を叩き起こす。必ず二度寝するから再度叩き起こす。ハグをせがまれる。まじかわいい。しかしこの時点で時間泥棒の気配が。ハグは1回にしておく。

・夜半に終了している食洗機から食器を全て取り出す。ジェンガと小6男子に言われる。

・小6男子の水筒の準備、麦茶が尽きるようならば造る。大抵氷も尽きるはずなので氷も造る。時間も凍らせて欲しい。

・妻の朝食の準備が出来つつあるから、その手伝いに入る。ここで僕が無自覚にそのタスクに乱入するがための業務の受け渡しが混乱する。査定が下がる。後日巻き返したい。

・朝食後、料理の後片付け。この時間帯に小6男子が「名札がない」「プリントこれ書いて」とか言い出す。カオス。

・食事の後片付け。食洗機は神が遣わした尊き使者である。テトリスは相当うまくなったはずである。

・妻、会社という名の戦場に向かう。被弾せず、無事帰ってきて欲しい。

・ゴミのまとめ、出しを小6男子に託す。ここで今日は紙ごみと気が付いた時は発狂する。前夜に戻り、ビールを飲んでへらへらしている自分を張り倒したい。

・小6男子、発進。それまで時速5㎞だったのが突如300㎞。もう少し前から、60㎞だと上手くいくと思う…。しかしそれは何十年前かの私である。

・ようやく車に乗り込み、戦場へ。noteやTwitterを見たい衝動に駆られるが、いい子だから唇をかみしめて我慢する。

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・料理は妻に全面的に委任。献立を考える、食材の在庫管理、調理。これはハードな業務だ。
時折、休日に僕が造る時もある。適当パスタ。先日のコロナ禍でスーパーのパスタの棚が空になった際、隣のおば様のカゴにパスタが山積みになっていた。おば様に「お前は一生パスタしか食えなくなる。故に一束寄越せ」というパプアニューギニア由来の黒魔術を掛けた。通じなかった。

・日常消耗品のうち、ドラッグストア関連、食器用、洗濯用、風呂用、掃除用の洗剤等は僕が管理する。Amazon定期便最高。ただそれだけでは足りないので実店舗にも行く。ハミング生乾き臭専用柔軟剤と部屋干しトップ(粉)の組み合わせはなかなか良い。しかし、最近のドラッグストアストアにはサワークリームオニオンのポテトチップスなども装備してこちらを狙い撃ちするので、足早に退却する、

・小6男子、40日前後に1回病院受診。これは交代か、妻が少し回数多いか。

・小6男子の衣服を選ぶのは楽しい。ユニクロ最高。しかし小6男子のサイズは大人とジュニアの狭間となる。選択肢が少ない。

・小5まで授業の2割しか聞いていなかった、小6男子の勉強。妻と分担する。最近気が付いた。妻のほうが算数を教えるのが上手だ。

・学校行事は妻に委任。あの何も決めない雰囲気はどうにもなじめない。

・その他の掃除はお互い気が付いたところか。台所のシンクは僕がやるが、ガスコンロは妻がやる。担当決めたわけではない。

・その他妻が見えないところで負担しているところは沢山あるはず。

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僕が家事をやっている自慢ではない。
多分、僕の家事は妻から見ると中途半端で、妻の見えない家事を増やしているかもしれない。それは申し訳ない限りだ。

また、勤務先の同僚で僕の遥か上を行く男がいる。僕の作業プラス料理が含まれる。まじか。奥様は何をしているかはわからない。他の家庭など知らない。

家事の量や質、その役割分担はその家庭によっても様々だ。

一つ言えるのは、上記の作業、主体的にやらないと出来ないと思うのだけど、どうだろう。
これをお手伝いとかサポートとか言う時点で妻も夫もどちらも厳しい状況に追い込まれる気がする。僕はそうだ。やらされる感があるとしんどい。

家事は家庭を構成するみんながその特性、時間を考慮してやるものだと思いたい。サポートとかお手伝いとか、何か違和感を感じる。

収入により、家事の量を決めるという例もあるという。意味不明だ。根拠がわからない。収入が低いと家事が増えるのか。家事は罰ゲームなのか。

そして、ここに男が女がとかいう視点が入ると、また面倒になる。よく言われるのが、料理は女性がとか、女性は細やかでとか、男性は細かい作業が不向きだとか。データを。エビデンスを。出せ出せ出せ出せ。

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これを書くに当たって妻に聞いてみた。妻目線で私はいかがなものかと。

共同経営者としては十分うまくやっています。

この何年かで一番安堵した瞬間ではある。



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