見出し画像

大手ホワイトSIerをやめてフリーWebエンジニアになって1年が経ちました

はじめに

2017年の春に新卒でSIerに入社して、2019年の夏に退職しました。
退職から1年ほど経ち、頃合いかなと思ったのでnoteに退職エントリを書いてみました。

既に1年経ったというのが信じられません笑
ちなみに退職後はちょっと仕事をしつつ、2ヶ月近く東南アジアをバックパックしたりしてました。

この記事では自分が退職に際して考えたことや退職した後のことをつらつらと書いています。
以下のような方の参考になれば幸いです。

・大手で働いているけど、なんかもやもやしている
・フリーランスに興味がある
・IT業界(特にSIer)で働いている
・SIerへの就職/転職を考えている
・キャリア形成に悩んでいる

以下のツイートの内容をベースにしつつ、色んなことを書きました。

ツイートではこう書きましたが、自分が何を重視するかという軸をきちんと持って道を選ぶことの大切さの方が伝えたいことだった、という結論に書き進めるうちになりました笑

では早速本文です!

年功序列制が嫌で、成果に応じた給料がほしかった

■要点だけ話すと

稼げる場所で努力することが大事だなと感じました。

■つらつらと

全然給料上がらなかったです。
前職は役職につけるようになるのが最速で30歳からであり、それでやっと目に見えて給料UPするような給与制度でした。

確か自分が1年目から2年目になった時のベースアップは月5000円程度だったと思います。この時の評価は普通でした。まあ1年目はほぼ研修なので仕方なし。

次に2年目から3年目。自分で言うのもあれですが、2年目の時は結構活躍しました。一番良い評価を取ることができました。
でも月2万円程度しかベースアップしませんでした。

この調子で1年ごとに月2万円アップしていってくれればまあ悪くないですよね。
しかし給与制度を細かく調べてみると、次にまた一番良い成績をとっても大してアップしないどころか、成績が普通のの場合は下がる可能性すらありました。
その他細かい給与制度を考慮しても、この後3年近くはいくら頑張っても給料がほぼ変わらない可能性が高い試算だったので一気にモチベーションダウン。

もちろん頑張って一番良い評価を取り続ければ給料は微増し続けるのですが、どうせ頑張るならもっと収入を上げていきたいなと感じました。

同じ努力量で収入が大して変わらない環境と収入がアップする環境なら、当然後者を選びますよね。
努力する場所を選ぶことは本当に大切だと思います。

もっとも人それぞれかもしれませんが。。
お給料は高くないけど仕事や会社が好きで、その点を重視して現職に居続けるという選択肢も全然ありだと思います。

僕の場合は収入とスキルアップを重視していたので、向こう数年間給料がほとんど変わらない環境はなしでした。

スキルに関しては次の章で書きます。

どこでも通用するスキルを身につけたかった

■要点だけ話すと

その会社でしか通用しないスキルを身につけるよりも、どこでも通用するスキルを身につけたかった

■つらつらと

大手にいたことある人にはとても共感頂けると思いますが、会社独自のシステム・ツールやルールに翻弄される時間が1日の大半の時間を占めていると言っても過言ではないですよね。。

例えば、ちょっと物を買いたい時。
前職では使いづらい会社独自の決裁システムで承認を得て、使いづらい会社独自の経理システムや購買システムで購入や検収を行ったり、、といった感じでした。

こんな会社独自の謎システムが使いこなせるようになっても、よそではやっていけませんよね。。
そんな感じで謎システムやルールに縛られているうちに、プログラミングスキルなどもっと実用的なスキルを身につけた方が将来的にお得なのではと感じるようになりました。

一生同じ会社にいるなら問題ありませんが、終身雇用の時代はもう終わりましたし、ポータブルスキルが重視される時代なのかなと思っています。
いざ会社を辞めたいと思った時に、その会社でしか通用しないスキルしかなかったら転職できないですからね。

ただ、大手の場合は謎システムやルールがあるのは仕方ないと思います。先ほどの例で言うと、勝手に社員に物を買われたりしても困りますからね笑
社員数の増加に応じて管理コストや事務処理が増える事象は、どうしても起こってしまうと思います。

自分の運命を会社任せにしたくなかった

■要点だけ話すと

会社員だと自分の運命が会社任せになってしまうが、自分の意志、自分のタイミングでやりたいことをしたかった

■つらつらと

会社員の生殺与奪って会社(というか人事)が握ってますよね。
自分はそれが嫌でした。

画像1

(画像引用元)鬼滅の刃

自分がいた会社では入社前に配属希望調査面談みたいな面談がありました。
自分はその時に以下のような希望を出しました。

①アプリケーション開発がしたい
②新しい技術に触れたい
③残業が少ない部署に入りたい

結果的に配属されたのは、インフラ系の部署。
アプリケーション開発の部署ではありませんでしたが、技術調査や商品開発的なところをやるような、花形の部署に配属してもらえました。
先輩方は忙しそうでしたが新卒の自分はほとんど残業しませんでした。

なので、①は叶わなかったけど②③は叶った感じですね。
発令が出た当初は「希望が全て叶うわけではないし、インフラもいい経験にはなりそうだからいいかな」程度に思っていました。
ですが、心のどこかでもやもやはあった気がします。

前述の通り、希望が100%通るとは思っていなかったし、会社にだって色々人員配置の都合だったり、育成戦略があっただろうことはもちろん理解はしています。新卒は入社3,4年後を目安にほぼ必ず異動するというルールもありました。
ただ、次にアプリケーション開発できるようになるのは3,4年も先かと思うと気が遠くなりました。

というかその異動で必ずアプリケーション開発の部署に異動できる保証もないですしね。こんな感じで自分の意志に関わらず自分の運命が左右されるのが嫌でした。

上の引用画像の冨岡義勇も言っていますが、生殺与奪の権は他人に握らせず、自分のことは自分でコントロールできる方がいいと思います。他人に決めてもらうのは楽かもしれませんが、自分で自分のことを決めた方が人生の幸福度は高いのかなと思ってます。

自分でコントロールできるようになるために色々なインプットをすることも大切だと思います。冨岡義勇の発言には「生殺与奪の権を自分で握れるように強くなれ」といったことも含まれていると思っていて、強くなる(=インプットをする、考え抜く)ことは必須ですね!

(ちなみに好きな鬼滅の刃のキャラは上弦の参の猗窩座です。技のモチーフとかいいですよね。)

自由に働きたかった

ここは大した話ではないので、さらっと書きます。

僕の所属する部署は9:30出勤18:00退勤でした。もちろん毎日オフィスに出社。
新卒1年目の時は特に何も思いませんでしたが、仕事にも慣れてくると「あれ、毎日決まった時間に出社する意味なくね?スーツ着る意味なくね?」と思うようになりました。

僕はもともと無意味なことが嫌いだったので次第にこの働き方に疑問を持つようになり、自由な働き方をしたいなと思うようになりました。

では退職してどうなったか

フリーランスでWebエンジニアをやっています。
今の案件はフルリモートではありますが、時間がフレックスといいつつ割と固定されているので、完全な自由ではないですね。
前の案件はフルフレックスだったからまだちょっと慣れない笑

案件はエージェントなどは使わずにクライアントから直に受けています。
業務委託に関しては、今の案件が実質2案件目です。1案件目はコデアルというフリーランス向けサービスで、2案件目はフリーランス向けのFacebookグループに流れてきた案件に応募して獲得しました。
その他人脈からちょっとした仕事を受けたりはしていました。

早く人脈から高単価案件を獲得できる人材になりたいです。コロナであまり人脈拡大できていませんが。。
後は商品とか仕組みを作って働かなくても収入が得られるようになりたい。。

【おまけ】前職の良かったところ

改めて自分で書いた文章を読み直してみると、結構前職を否定している感じになっていますが、前職はとても良い会社だったと思います。
僕が思う前職のいいところはこんな感じです。

・入社時の研修がかなり手厚い、OJT等も手厚い、育成関係はかなり充実してた。
・いい人が多い。人間的に尊敬できる人が多かった。
・有給や夏季休暇が多い。休みも取りやすい雰囲気。
・福利厚生が手厚い。社宅は特に最高。
・よっぽどのことがない限り潰れない会社の規模。
・おまけにクビとかもほぼないので、ヌクヌクやりたい人には最高の環境。
・同期の人数が多い。一緒に旅行や飲みに行けて楽しい。
・若手の異動希望は割と通りやすい。
・若手でも裁量をもって仕事ができる。(ただし、その成果に応じた給料がもらえるとは言っていない)
・残業が少ない。

ええ会社やな。。
新卒で大手に入るのは結構アリだと思います。

まとめ

冒頭の通り、自分が何を重視するかという軸をきちんと持って道を選ぶことが大事だと思います。
適当に選んだ道を歩み続けていたら、後悔する時がいつか必ずくると思います。それかしょうもない人間になっているか。(急に辛辣)

自分の場合はこんな感じの軸でした。

・年功序列制が嫌で、成果に応じた給料がほしかった
・どこでも通用するスキルを身につけたかった
・自分の運命を会社任せにしたくなかった
・自由に働きたかった

結構わがままですね笑
前職の先輩や上司にもし見られたら「お前のくせに何いってんだ」とか言われそう笑

でも1回きりの人生だしなるべく自分のやりたいようにやれたらいいなって思ってます。まだギリギリ若いので失敗しても再チャレンジできるし。

ちなみに本当はもう1つ主要な退職理由があるのですが、闇深い話なのでnoteでは割愛しました笑

書いているうちに4000字オーバーになりましたが、どなたかの参考になれば幸いです。また、もし興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、Twitterをやっているのでフォロー頂けると嬉しいです!

以上です。お読み頂きありがとうございました!

■Twitter
フリーやエンジニアになるためのノウハウや、モダンな技術習得やサービス開発の様子を発信したりしてます!

■プロフィール
GitHubにまとめています。

■ちなみに他にもこんなnote書いたりしてますので、こちらもよろしければぜひ!


この記事が参加している募集

退職エントリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?