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【エンタメ日記】『オッペンハイマー』と『四月になれば彼女は』は似ている編 2024/03/25~03/31

2024/03/25(月)

【小説/ミステリ】『まだ終わらないで、文化祭』藤つかさ・著

毎年必ず生徒の誰かがサプライズを起こす慣例がある、とある高校の文化祭。しかし2年前の文化祭の動画がSNSで拡散されて大問題となり、昨年は実行する者はいなかった。そして、何かが起こりそうな雰囲気の中、今年も文化祭が始まる。

教師の指示で聞き取り調査をする生徒会実行委員などいくつかの視点で並行して話が進むが、いずれも淡々としているし事件らしい出来事はラスト間際までほとんど起こらない、きわめて静謐な群像劇。表現を繰り返すが、「何かが起こりそうな雰囲気」だけで物語の9割を引っ張っている。ラストは奇抜でも何でもないし、あまりカタルシスはないのだが、それよりも多感な高校生の心の揺れを静かに見守るのが正しい読書法のようだ。ミステリ要素はほんの少しだけなので、そちらを期待しても肩透かしかも。


2024/03/26(火)

【にがおえ】二階俊博

目についた人をとりあえず描いてみようシリーズ

2024/03/27(水)

『ウマ娘 プリティ・ダービー』の育成、ついにSS+に到達した。ナカヤマフェスタで。

2024/03/28(木)

隣のアパートの柵が倒れて玄関が塞がれ、自宅から出られなくなった。(無理やり乗り越えた)

2024/03/29(金)

病院の定期検診。血液検査の数値が少しづつ良くなってきている。ということに気をよくして昼夕に肉を食う暴挙。数ヶ月の苦労を無に返す。

【洋画新作】『オッペンハイマー』クリストファー・ノーラン監督

新宿バルト9で鑑賞。

膨大な情報量とあちこちに飛び回る時系列によって、一度の鑑賞では全てを理解できないあたりが、賛否どちらにせよ「ノーランらしい」と言われる所以である。まあでも、ロスアラモスの町並がグニャグニャ変形したり、アインシュタインが後ろ向きに歩いたりはしない。あくまでノーランらしさという点では、むしろ控えめであろう。それでも、ここぞという重要な瞬間に、登場人物の脳内と現実の出来事を混濁させ、気合の入った映像処理と音響でドカンとくらわせてくる。オッペンハイマーはじめ、科学者たちの誰一人として「ただ研究だけしていたい無垢な存在」が出てこないのは良かったし、安心した。

2024/03/30(土)

ピカデリーから「あと1ヶ月以内に金を落とさないとポイント(無料鑑賞10回分)をすべて消すぞ」という脅迫メールが届いたので、慌てて新宿へ。

【邦画新作】『四月になれば彼女は』

というわけで、新宿ピカデリー・シアター7で鑑賞。

『オッペンハイマー』と同じくらいに時系列が入り組んでいて、『オッペンハイマー』と同じくらいに人間心理ホラーであった。相手をここまで完璧に理解して受け入れなければ結婚などしてはならないのならば、日本で生涯未婚が増えるのも当然である。結婚間近の恋人が突如としていなくなったあと、延々と振り返られるのはその前の恋人との記憶という歪な構成。その、一方的に別れた元カノが、自分と行くはずだった「ウユニ、プラハ、アイスランド」(しかしなんで湖、都市、国なんだ。並列にするのおかしくないか)を一人旅で巡っているという手紙が届くのも、過去からの呪縛という定番のホラーである。さらには、失踪した婚約者が身分を隠して元カノに接触して深く関わるに至っては、関係者全員が何を考えているのかわからないのもあり、もう純粋に恐怖の応酬が繰り返されているだけだ。作中でも屈指の激ヤバで、たった一言のセリフで観客全員をドン引かせた竹野内豊が、現在軸では一切出てこないのも怖い。え、どうなったの? 死んだの?

2024/03/31(日)

【競馬】第68回 大阪杯

予想
本命:ペラジオオペラ
対抗:ローシャムパーク
単穴:ハーパー

結果
1着:ペラジオオペラ
2着:ローシャムパーク
3着:ルージュエヴァイユ

重賞で1・2着がちゃんと当たったのは今年初。単勝、馬連、ワイド1本で、5倍くらいになった。さすがに11番人気のルージュエヴァイユは最初から眼中になかったが。

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