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AI(4)



「このまま、ロボットの発達が進むと、人間はロボットに制圧されるよ。きっと」
感慨深く云うリノちゃんの、腕組はまだ続いている。

「そうだね。そんな世の中になったら、困るね」
と、タカラちゃんの声はいつも小さくて可愛い。
タカラちゃんは、子供頃からもの静かで上品で、私とは正反対の性格だが、無二の親友と私は想っている。

その様な話が続き結論の出ないまま私達は、タカラちゃんの部屋で
みんなで雑魚寝した。
季節は、春の終わりを告げる梅雨に入る前だった。

夏になった頃、世界の片隅で大きな事件が勃発した。
それは、人間達が、ロボットを片っ端から壊していく と言う事件が報道されたのだ。
それは貧困に喘ぐ人達の、ロボットに対しての恨みであり、
ロボット社会に対する反逆でもあった。
だが、反逆した人達はロボット警察により鎮圧され、首謀者は即刻死刑となった。
この事件は、世界中に報道され各国の注目の的になったのだが、
我が国の首相は、事件の本質には触れずに、通り一辺倒のコメントだけに終始した。

https://note.com/yagami12345/n/n020f278b54c3

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