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美しい言葉の残酷な意味(140字の小説)


「ねえ、貴方美味しいよ。この料理、油がほんのりと乗って口の中でとろけるよ。」
と、妻は私に毎晩美味し物を食べさせてくれる。

「明日は、何が良いかな?『良いフォワグラが、入ったて』昨日連絡あったからそれにする?でも今なら松茸ご飯かな?」

美しい言葉を並べる妻は、私が糖尿病患者と知っている

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