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自由を求めて(10)


10

全ての木彫りの人形達は居なくなったと、安堵して
ジョニーが帰ろうとしたとき、後ろから見知らぬ声が聞こえた。

「おい、おまえ!俺は寝ながらおまえの話を聞いていたんだが・・・」
と、ジョニーが振り返ってみると、伏龍が目を開けている。

「何だ、おまえ起きていたのか?」
と、伏龍の偉そうな言い方に腹が立っているのか!ジョニーも負けじと偉ぶった言い方をした。
「あの様な人形の大きさで、生き物にしても小さいすぎるだろう。
猫は良いとしても、熊とか虎とか、土佐犬も小さくて貧相だ!
彼らはどの様に生きていくんだ!
土佐犬は野良犬でも生きていけるが。
熊や虎は小さすぎる。弱肉強食の世界に放り込んでは、彼らは他の動物の餌になるだけだ!
罪な事をしたな!」

https://note.com/yagami12345/n/nf0b9e4b91281

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