三つ子の魂百までも(19) 7 スター⭐️ボーン 2022年11月28日 06:12 19暑かった夏も終わり、やっと涼風がそよぐ季節なのに、僕の心は悶々としていた。僕の両親に加藤修君を会わせる事を約束はしたが、その事で、両親にどの様な感情を抱かせるのであろうか?また、自分の出生の秘密を知ることの不安や怖れを、僕は、拭い去る事は出来なかった僕が、探偵事務所に入って五ヶ月が過ぎた。依頼者も少しずつではあるが、増えてきた。かなり忙しい時もあり、肉体的、精神的に疲れを感じる事もあるが、仕事をやり終えた時の達成感、また依頼者が喜ぶ姿を見るとその疲れは、心地良く自分の生きる力となっていくのを感じている。これは、今までバイトの仕事には無かった。だが、今回は自分の過去を調べる事であり、加藤修君の依頼でもあるが、言葉にはならない言葉が、僕の心の中で鳴り響いていた。僕の実家は、アパートから50kmぐらいの距離でさほど遠くは無いのだが、実家に帰るのは久しぶりである。昨日、実家に電話した。母親に会わせたい人がいるので、都合のよい日を聞いたら「来週の日曜日」という答えをもらった。父親も一緒に居て欲しいと頼んでおいた。その事を加藤修君に伝え、加藤修君も快く了承してくれた。加藤修君とは、ラインや、電話で連絡は取ってはいるが、お互いに忙しく、会う機会は少ない。でも、加藤修君から三浦さんの話は電話で聞く事は度々ある。と言うよりも、僕が加藤修君から聞き出す感じである。加藤修君の三浦さんに対する想いは純粋過ぎて、少し滑稽にも思えてしまうところもあるが、これも加藤修君の人柄だろう。僕は加藤修君が好きである。真面目でケレン味が無く、友達になって安心して付き合える人だ。何故、三浦さんは加藤修君を好きになってあげてくれないのだろうか?女性の感情が僕には理解出来ない。真面目でおとなしい男よりも、危険な男を好む女性の気持ちは、僕には絶対に理解出来ない。今度、三浦さんに会った時は、加藤修君の良いところアピールしようと思っている。三浦さんは、事務所に良く来ているみたいだが、最近は僕も外に出る機会が多く、会う事も少ない。三浦さんは裕美さんと友達で、仲が良い。女の人の話題がどの様なものかわからないが、僕の悪口だけは言わないで欲しい。復帰第二話です。Kindleにて販売しています。購入できたらしてください。お願いします。 ダウンロード copy #小説 #Kindle出版 #販売 #コメディ #真面目 #復帰 #売れないKindle作家 #三つ子の魂百迄 #ペイソス 7 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート