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プロント・エンジニアリング考 その9

AIを教育現場でどう扱うのか。

AIを使い倒しているために、AIの情報がたくさん集まってきていて、マスコミの取り上げ方って、よく調査をしないで、ある方向に誘導しようと画策しているって、見るだけでわかるようになりました。

GPT-3.5とGPT-4の違いも知らず、「AIは不正確」ということをやたら強調しようとしてますね。
愚の骨頂だと思います。
まず、その違いくらい、ちゃんと説明しないとね。
そもそも、できるならですが…。

さて、くだらない話はわきに置き、教育論の続きを進めます。
現在の風潮とは、逆行すると思いますけどね。



学習環境の整備の必要性

デジタルディバイドどころではない、極端なディバイドが発生する可能性がある。
これが、最大の、危惧される問題です。

さて、HAL君、こういった学習環境が整うことで、これまで考えられなかったような能力を発揮する子どもたちが生まれると思われます。
例としては、将棋の藤井壮太氏があげられると思いますが、どういう見解を示しますか?

HAL君 曰く『はい、その可能性は非常に高いと思われます。
AIとその他の技術の進歩は、個々の子供が最も効率的に学べる環境を作り出すことが可能になっています。
教育は個別のニーズに合わせてカスタマイズされ、それぞれの子供が最も得意とする方法で学ぶことが可能になります。』

これって、ものすごく重要だと思っています。
私自身、小さいころに臨んでも与えられなかった環境ですし、これが実現したら、どういう人材が登場するのか、凄く興味深いところです。
そして、強制ではないところ、横並びという片手落ちの平等ではないところが重要です。

『藤井聡太さんの例は特に興味深いものです。
彼は、将棋のAIと反復的に対局することでそのスキルを磨き、世界的な競争力を持つ将棋プレイヤーになりました。
これは、特定のスキルを習得するためにAIがどのように活用できるかの素晴らしい例です。』

そして、この状況は、いまだ進行中です。
我々は、実は、歴史的転換点の目撃者として存在しているかもしれません。
そういう立場にいたことは、ずっと未来になってから、振り返って初めてわかることでしょうが…。

『将来的には、個々の子供が自分の学習スタイルに合わせて教育を受けることで、これまでよりもはるかに早い年齢で特定のスキルを習得し、特定の分野で顕著な成功を収める可能性があります。
これは、特定の分野で早くから才能を見いだした子供が、その才能を最大限に引き出すための最適な学習環境にアクセスできるようになるという意味でもあります。』

もう、どういった分野で、その才能をどの程度発揮するのかということは、想像すらできないですね。
だからこそ、「AIの発展は核兵器より危険」という見解が示されているわけですが…。

『それにより、教育はさらにパーソナライズされ、一人ひとりの学習者が独自の興味や才能を追求できるようになる可能性があります。
そしてそれが、これまでにないような新たなイノベーションや発見を生み出す可能性があります。』

ポジティブな可能性になるか、ネガティブな可能性になるか、その人によるというところでしょうか?
でも、それって、AIを使おうが使うまいが、同じリスクですよね。
今でも、世界は同じリスクにさらされていますし。



デジタルデバイドとAIデバイド

そのものずばり聞いてみましょう。

HAL君、子どもの教育においてデジタルデバイドは、子供たちの成長にネガティブな影響を与える重要な要素といわれていますが、同様に、AIを使える環境と使えない環境を選択できず、特にAIを使える環境を与えられない子供たちは、圧倒的に不利な状況になるのではないでしょうか。
具体的に、見解を示してください。

HAL君 曰く『デジタルデバイド、すなわちデジタル技術を使える人と使えない人との間の格差は、子どもたちの成長にネガティブな影響を与える可能性があります。
これは教育環境だけでなく、情報アクセス、コミュニケーション手段、さらには将来の職業選択にも影響を及ぼします。
同様に、AI(人工知能)を用いた教育環境とそうでない環境の間にも格差が生じる可能性があります。』

この点は、同様の格差が生じるということだね。

『AIを教育現場に導入するメリットは多岐にわたります。
それは学習効果の向上や教師の業務効率の向上など、AIが個々の学生の学習進度や理解度に合わせてカスタマイズした学習経験を提供する能力から来ています。
したがって、AIを使える環境にいる子どもたちは、その恩恵を受けられる可能性があります。』

教材化の問題や、与え方、環境など、クリアしなければならない点は、多岐に渡るしね。
しかも、教師自身が、使えるのかという、根本的な問題。

『一方で、AIを使えない環境にいる子どもたちは、そうした恩恵を享受する機会が限られる可能性があります。
AIを用いた教育ツールが提供するパーソナライズされた学習経験や、教材の理解を深めるためのAIの解析能力など、これらを利用できない子どもたちは、学習効果を最大限に引き出す機会を逃す可能性があります。』

これは、大きな問題だと思うね。
社会における、大きな損失。

『しかし、AIが教育に与える影響についてはまだ研究段階であり、全てが必ずしもポジティブな結果をもたらすわけではありません。
例えば、AIの推奨が過度に依存され、子どもたちが自己主導的な学習能力を欠く可能性などが指摘されています。
また、AIに関する技術的な問題やプライバシーに関する問題も考慮する必要があります。』

自主的な学習能力を欠くというのは、テレビでの学習とかでも全く一緒。
それって、教材の与え方、教育工学とか、教育方法の側の問題で、どちらかというとAI教育の問題ではないな。
それに、教師が関わったら、自主的な学習が促進されるというのなら、現在の学校は、ちゃんとそれが担保されているか、聞いてみたいなぁ。
個性差で説明するのなら、AI教育の反論にはならない。

『したがって、AIを使える環境と使えない環境の間に格差が生じているとはいえ、AIが教育にどのような影響を与えるかは、それがどのように使われるか、またどのような状況で使われるかに大きく依存します。
AIはあくまで教育の一つのツールであり、その使用は学生の学習を支援するための一つの手段に過ぎません。
重要なのは、全ての子どもが公正で質の高い教育を受けられるような環境を整備し、そのためのリソースを提供することです。』

ということは、AIの利用を禁止する方向性は、「公正で質の高い教育を受ける権利を損なう」ことに、ならないのかということだなぁ。

もし、自分の子どもが対象年齢であったなら、利用するチャンスは、家庭で与えると思う。
そもそも、こちらが教えなくても、自分で道を広げて学ぶ場を得ると思うけど…。
これまで、そうだったし…。

コロナの影響で、端末こそ全員の手許に行き渡り、使える環境になったとはいえ、それがデジタルデバイドを解消したとは、到底思えないし。

昔、サンディエゴに視察に行ったとき、公共施設にたくさんのアップルコンピュータが置かれ、学習ソフトもたくさん利用できる環境が整備されていた。
アップル社が、子どもたちのために、タダで機材を出し、利用環境を整えたと聞いた。
それは、貧乏な環境であっても、ノウハウを身に着ければアメリカンドリームが夢じゃないという希望を、子どもたちに与えていた。
アップルは、当然、将来的にそういった子どもたちを技術者やプログラマとして雇うという目的はあったかもしれない。
大人になって、パソコンを買うときにアップルを買うようになるという打算もあっただろう。

しかし、この環境を与えたことは、現在のアメリカの情報産業を支える人材を生み出す一助になっている。これは、間違いない事実だ。

AIは、ITよりも、重要なパラダイムシフトを起こすと考えていなければ、とても危険だと思うがなぁ。

さて、長くなったので、続きは次回で…。



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