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洪正幸「アースチェンジーー近未来の警告書」

洪正幸「アースチェンジーー近未来の警告書」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BZJMS6PQ/
 スピリチュアルブログ「宇宙の兄弟たちへ」を運営する著者は様々な予知夢を見る。過去に出現した宗教の創始者や預言者たちは、天からのインスピレーションに打たれている。神主・岡本天明は「日月神示」を無意識の筆によって著した。天理教、黒住教、金光教、大本教。いづれの教祖も、憑き物が憑いたように天啓が降り、言動が一変した。
 本書の著者は激情を発してはいないが、第1章で同じような霊的体験を経たことを綴っている。リーマン・ショック、東日本大震災、パンデミック、戦争、スタグラフレーション。そして第2章「これからの人類に訪れる危機」では、人類が遭遇する今後を予測する。経済面では令和恐慌による預金封鎖。戦争では北朝鮮ミサイル攻撃と中国による日本侵略。インド🇮🇳vs.パキスタン🇵🇰、イスラエル🇮🇱vs.イラン🇮🇷の核戦争。そして地球の温暖化ならぬ寒冷化。第3章「アースチェンジの時代」では、地殻変動によるアトランティスの興亡と復活。新しい地球への人類の選別。第4章「終末の世に起こる光と闇の戦い」では、新たな言論統制者となったメディアそして巨大IT企業に盲目的に流される危険を訴える。そこでは光と闇の闘いが繰り返されている。そして第5章「黙示録の時代と大いなる福音」では新約聖書「ヨハネの黙示録」を現代社会と照合して検証。裁かれる中国🇨🇳、アメリカ🇺🇸。そして未来の光として日本🇯🇵、チベット、ユダヤの役割。ラストの第6章「今の時代こそ大切な霊的真理」で唯物論敵になった世界に対して霊魂の存在と永遠性の重要性を説く。
 これから人類の前に訪れる様々な困難を著者は「アースチェンジ(地球変革)」と表現している。その思想的根源は宗教に発していて、キリスト教であり、仏教であり神道である。さらに宇宙人との関わりについても大胆に言及している。ここが著者自身も言う本書がスピリチュアルな思想である所以である。そして何より本書が興味深いのは、聖書に予言された黙示録について詳細に語っていることである。「ヨハネの黙示録」は新約聖書の中では、異様なパートである。地球🌏の終わりに際して、最後の審判による苛烈なまでの粛清を経て、神による千年王国の到来が描かれている。著者は黙示録によって人類に危機を警告するとともに、魂が救われるための新たな希望を提示した機会と解釈している。


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