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3年ぶりのリアル「童心社寄席」

毎年のお楽しみ「童心社寄席」が久しぶりのリアル開催(ここ3年はコロナ禍でオンライン開催だった)。横井真木雄さん(雪珍亭雲痴)の大音声の愉快な司会で、童心社紙芝居ホールで毎年開かれる。「笑喜転一頁」師匠こと神戸の井戸書店の森忠延社長の落語をメインとした集まり。

 先ずは関西からの落語二題。豆乃家光笑の落語「へ草のさいちゅう」。恋する乙女心をオナラの下ネタに。水遊亭かめこ「ちりとてちん」。知ったかぶりで、腐った豆腐を食べさせられる羽目になる失敗談。会場を提供して下さる童心社の田中会長は、ピンク装のギター・椎野みち子さんと紙芝居とギターの協演「おとうさん」。坊やの前に現れた二人のお父さん。本物はどちら? 緊迫するシーンを、絶妙のギター伴奏が気分を盛り上げる。いよいよ真打ち登場「笑喜転一頁」のお題は「井戸の茶碗」。正直者の屑屋が預かった仏像。売った者、預かった者、買った者。お互いの無欲が、思わぬ富と幸運を生む。大いに笑えて、思わず泣ける、とってもいい話だ。

 延べ1時間半の諸芸音曲は、盛りだくさんの充実ぶり。打ち上げは、田中会長行きつけの美味しい中華「新栄」。名物は麻婆豆腐。ここに寄るのも恒例のお楽しみ。こういう集まりがあるところも、出版業界の芸達者で、アットホームなところ。


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