雑誌の存在価値アップはキュレーション能力にあり、まだまだ販促の道は残されている
昨春から販売戦略顧問を拝命したイラスト雑誌「季刊エス」「SS(スモールエス)」。
https://www.s-ss-s.com
雑誌凋落の時代に、販売成績アップは容易なことではない。しかし出版社や書店の有識者たちにヒアリングして回ると、思いもよらぬ智恵がある。『あゝ、こんな手もあったのか❗️』『大手老舗が、ここまでやるのか』『伸びているところは違う』と手を打ち、感心することしきり。逆に取次サイドに訊くと『好調な雑誌などない』『落ちる一方、打つ手なし』と否定的な発言が多かった。
そんな中で「季刊エス」「SS(スモールエス)」は、新たな立ち位置で存在感を増しつつある。それはコンクールのジャッジメント機能。先ずは中国上海で開催されていたイラストコンクール「COMICUP」。コンクールの審査員は「季刊エス」「SS」編集部だ。
https://ioea.info/eventinfo/20-151101/
そして大垣書店で「イラストフェスSP in 関西meets 大垣書店京都本店」が開催。注目のイラストレーターによるサイン会やライブペイントに加え、関西初のイラストコンテスト。
https://www.s-ss-s.com/c/s_pie_sp_ogaki
極めつけは、アメリカ🇺🇸紀伊國屋書店ロサンゼルス店の参加による、全世界イラストコンテスト「Next ILLUST Award2024」。アメリカでのPRはDISCODEで。これで日米中の連合コンテスト=英語圏、中国語圏を加えた世界スケールとなった。
https://www.s-ss-s.com/c/NextILLUSTAward
前にいたCCCグループの中で、美術出版社が、美術館や美術展の仕切りやキュレーションを事業領域としていて感心したことがあった。「季刊エス」「SS」両誌も、イラストという分野の卓見性を活かして、そのような機能を果たし始めていることが頼もしい。またそのように盛り立ててくれているパイ・インターナショナルのスタッフにも感謝。