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Creepy Nuts ONE MAN TOUR「アンサンブル・プレイ」@ZeppSapporoの重たすぎるライブレポ

【Intro】Zepp SapporoにCreepy Nutsが来る!

正直言ってここ最近ほぼCreepy Nutsのことしか考えてなかった。
10月2日にキモイべ(※)ライブビューイングでシアターの大画面に映る彼らを履修済みであはったものの、同じ空間で、同じ酸素を吸い、彼らがそこで音楽を奏でて存在するとなると、もう話は全く別次元になる。今回私は、地元の友達と二人でこの伝説の夜に挑むことにした。

(※)「オールナイトニッポン」55周年×「Creepy Nutsのオールナイトニッポン」シリーズ5周年を記念して開催された番組イベントの通称。国際フォーラムで行われ、全国47都道府県の映画館でふんだんな下ネタを織り交ぜた深夜ノリで展開されるトークショーのライブビューイングが実施された。

さて、コロナ禍どころか6年間ほどスタンディングライブ参戦がなかった私、満員御礼のZepp Sapporoの熱気にかなり圧倒された
老若男女問わず集結したCreepy Nutsを愛する同士たちなわけだが、比較的お若い方が多い印象だ。スタイリッシュなツアーグッズであるフードパーカーを着た少年・少女たちの背中を横目に、アラサー女二人でなんとか手をつないで人の波を進み、ほぼセンターを陣取った
ステージとの距離感は、だいたいデカめの交差点の対岸くらい。「おーい」と呼びかけたら普通にコミュニケーション取れそうなくらい。え、この距離でCreepy Nutsが来るの?その動揺で開演前から妙な汗をかきまくる。
友達が「まだ開演まで時間あるから緊張が続かないよ、別の話をしよう」と提案してくれたので、「じゃがいもの美味しい茹で方」や「カルディのグリーンカレーがおすすめ」みたいな差し障りのない話をしていた気がする。ほとんど覚えていない。

開演5分前からは緊張が限界に達し、さながら告白前の中学生のようなテンションで「どうしよう」と心の中でパニクっていた。

【前】圧倒のパフォーマンスにふくらはぎが死ぬ

暗転した瞬間、会場の空気が一転した。流れ出す『Intro』。異世界に入り込んでいくような没入感を覚える。照明が上がって『2way nice guy』のビートが鳴り始まった瞬間、会場の床が抜けるレベルで一同が跳んだスタンディングライブ最高かよ。ライブ文化よコロナ禍に負けるな、絶対に絶やさねえぞこの感動を。壮大な使命感のようなものが心にあふれた。

爆音ぶち上がりマックスなのに歌詞がクリアに聞き取れる。R殿がそこにいて、楽しそうに手をさするDJ松永がそこにいた。涙で視界が歪むので「やめろ涙腺!今は仕事するな涙腺!」と制御できない情緒に憤怒しながら跳ぶ。

Rさんから「今ここでステージに立つ俺たちと皆さん、全員が主役です。じゃあ誰が助演を飾るのか。それは過去の俺たちの曲です!」的なあおりが響き渡り『助演男優賞』へ。会場が狂乱の極みに。サビのコール部分でハイジャンプしすぎて、ふだん座りっぱなしでデスクワークをしているふくらはぎが2曲めにして絶叫した。今日この日のためだけに下半身を鍛えておくべきだったと後悔する。あと振り上げ続けている右腕の肩周りももう少し筋肉をつけておくべきだった。

から間髪入れずに『手練手管』。最新アルバムやおなじみ人気曲で固めるのかと思いきや昔の曲がガンガンかかるので、古参(敬意を評しています)の皆様の熱気がグッと高まるのが伝わってくる。そして駆け抜ける4曲め、打線で言えば4番、ホームランをぶちかますタイミングでの『合法的トビ方ノススメ』がかかった瞬間、私は隣の友達に「もう無理!!」と謎の悲鳴を上げた。ふくらはぎが無理なのか情緒が無理なのかもう自分でもわからない。

ここでいったんトークタイム。汗を拭くRさんの姿をまばたきひとつせずガン決まりした目で見つめる私。パフォーマンスしてるのはCreepy Nutsなのに観客の自分のほうがめちゃくちゃ息が上がってるのはなぜなんだ。

トーク内容は北海道ネタをふんだんに取り入れたもので、北海道は怪談にまつわるスターたちを数々排出した地であるというRさんらしい褒め方をしてくれる。これから地元を称賛するときは、「飯がうまい」でも「自然がきれい」でもなく「怪談にまつわるスターが多く排出された」と私も誇らしげに言うであろう。ちなみに、Rさんが北海道出身の怪談師の名を挙げていったとき、その当本人が前列のほうで参戦していて「俺、○○です!」と自ら名乗り出る嬉しいハプニング(?)も。すげえな。

その後もRさんがトークの手綱を握りつつ、あの世とこの世をつなぐ洞窟を指すアイヌ語である「アフンルパロ」など、極めてニッチなネタで会場を沸かせてくれた。道民でもめったに知らない知識だよそれ。

そして抑えられない歓声を上げてしまっていたファンたちに、「北海道ともなると、俺たちの耳に聞こえる念を送るシャーマンがおるようやな」と、非常に優しくオブラートに包んだ「声を上げちゃだめよ」のメッセージが送られる。私もテンションがぶち上がった瞬間たびたび叫んでしまっていたので猛省した。一方で、私たちのテンションが下がらないよう最上の配慮をしつつ、冗談を交えながら「明日、明後日もこのステージに立つ人たちがパフォーマンスできるように」と伝えるRさんの誠実さや優しさ、言葉選びのうまさにただただ泣ける。どんなに感動しても絶対に声出さねえぞと心に誓う。それが観客である我々がアーティストのパフォーマンスに応える唯一、そして最高の楽しみ方なのだ。

「このステージのスポットライトは、観客の皆さん一人ひとりにも当たっています」の流れから『スポットライト』スタート。DJ松永のキレッキレの指さばきに会場一同がゴンフィンガーで呼応。渋めの曲でも会場が静かな熱気に包まれるのは、二人のパフォーマンスがあまりにも圧倒的で、ライブとしての完成度が高すぎるからだ。

息を呑むようなラップに酔いしれたあとは、『パッと咲いて散って灰に』の天に伸びていくようなサビで歌唱力の凄まじさに圧倒される。Rさんの声帯と肺どうなってんだ。あれだけ煙草吸っててそのパフォーマンスって、もう煙草が天才の体を気遣って蝕まないようにしているとしか思えない。そして『サントラ』へ。菅田将暉さんのパートも含めてRさんが紡ぐ『サントラ』は、太くて不器用な感じがしてまた味わい深い。大好き。

いま振り返ると、ここまでがCreepy Nutsの人生観やライブ、ステージといったリアルが垣間見える、いわば“Creepy Nuts ver1.0”とも言うべき曲をまとめたパッケージだったのかな、と思う。会場を盛り上げつつ、彼ら自身の生き様を曲で伝えようとしている構成だった印象。

【中】新旧曲の多彩なフィクションに涙腺大爆発

ここで再びトーク。体力が限界値に達したため、何を話してたか記憶が飛んでるのだが、たしか「声を出さずに盛り上げてくれるぶん、視覚的にみんなが手を挙げてくれているのを見て俺たちも上がる」みたいな話をしていた(と思う)。そこから「このあとの曲も、みんな自由に自分が盛り上がれるところを見つけてノッてほしい」というつなぎが入り、歌詞と絡めた言葉でトークを締めつつ『耳無し芳一Style』が始まる。

この『耳無し芳一Style』が個人的に一番意外だったし、聴いたときの鳥肌瞬間風速が高かった。途中でラップ以外完全に無音になる瞬間があるのだが、私は初めて『生業』の歌詞にある「アカペラで聴けるラップ」の意味を体で理解した気がする。全身の毛穴が言葉を聴いて、そのリズムにのまれるような感覚になるのだ。この一曲の間はCreepy Nutsにおそらく何かが憑依してたし、観客も多分なんか憑いてた。令和の怪談である。

※ここ以降から終盤前まで体力と情緒が天井を破っていたので曲順まじで自信ないです、間違ってたらごめんなさい。

高速ラップの緊迫感がふっと緩み、『俺から退屈を奪わないでくれ』のけだるい空気が会場を包み込む。まじでかわるがわるショートムービーを観ているみたいに、曲次第で自在に会場の雰囲気が変わってしまう。こんなに緩んで大丈夫かと不安になるほど堕落した空気に、今度は軽快な『堕天』がぶち込まれたことで、また一同踊り出す。

文字ばっかで疲れてきたのでここでレポもブレイクを入れよう。『堕天』はアニメ『よふかしのうた』のOPとしてリリースされた2022年発売の新曲だ。このアニメ『よふかしのうた』は夜に巣食う吸血鬼と人間の少年の心が通う様子を丁寧に描いている。物語のほとんどの出来事が深夜に起こっており、人の常識や社会といったものから逸脱した時間の描き方が美しい。

『堕天』はそういった夜の危うさやドキドキ、魅力をスタイリッシュに表現している。一方でその裏側には、『俺から退屈を奪わないでくれ』が描くような、生々しくて怠惰な人間たちの昼=日常がある。だからこそ開放される夜は美しい

今までこの2曲を結びつけて考えたことはなかったけれど、昼と夜、常識と非常識、成功と失敗のような二面性は、Creepy Nutsがたびたび扱っているテーマなのかもしれないと思った。そして相反するものの狭間で揺れながら続く人生やその先の未来まで描ききってくれるから、Creepy Nutsの曲が私は大好きなのだ。

そして同アニメのEDであり、同作品のタイトルの元となった『よふかしのうた』が流れ出す。Rさんが会場に呼びかけ、札幌の夜に集った全員が一丸となって跳んだ。心の中で「Oh Yeah」の合いの手を入れつつ、社会不適合者の自分を全肯定する。社会不適合者だったからCreepy Nutsの曲に共感できたし、眠れない夜を愛せるし、今ここで一同『よふかしのうた』で全身を震わせて踊っているのだ。最高に幸せじゃねえか。


ここでトークタイム。Rさんがすすきのの風俗店の待合室にいたところ、そこのTVに自分が映ってしまったという話、DJ松永が札幌に来ても永遠にミスドにしか行かない話など。こういう話を聴いていると、「うわあ、自分が生活している街にCreepy Nutsが来ているんだ……」という実感が湧いてくる。

ミスドを見るとよだれを流して吸い寄せられてしまうDJ松永を”パブロフの犬”、夜の街に遊びにふらつくRさんを”さかりついた犬”と表現して、『犬も食わない』へとつなげる。

飼い犬と野良犬の視点で生き様を比較しつつ、その姿に人間を重ねてアイロニックにまとめたこの曲、個人的には小説みたいですごく好き。この曲って過去曲のなかでは珍しくフィクションだなと思っていたので、ここから新しいアルバムの曲が続く……?と予測したらその通り『友人A』が続いた。

ここで補足すると、今回のワンマンツアーが引っ提げているニュー・アルバム『アンサンブル・プレイ』は、Creepy Nutsとして新たなフィールドに挑戦している一枚だ。これまでの楽曲はRさんの体験や音楽への想いなど、本人を起点に生まれものが中心だが、今回のアルバムでは別人、架空の誰かを起点にフィクションを描いている楽曲が中心になっている。

『友人A』はコンビニ店員の男が主人公だ。地方の車社会のでかい道路沿いにある、駐車場もばかでかいコンビニがありありと思い浮かぶ。映画なら間違いなくモブ扱いされる人間の心情やありふれた日常と少しのドラマを、歌詞に盛り込まれた名詞の数々が緻密に描きだしている。しかもこれを地方公演で聴けるのがまたいい。小さな個人に向けられたやさしい視点を実感する。

続く『dawn』『Madman』では、ライブ会場というよりクラブのような陶酔感を味わえた。体の芯まで揺れるヴーーーー……ン(って書くとドグラ・マグラみたいだな)というベースがめちゃくちゃ気持ちいい。あと『Madman』はスーパー松永タイム曲だったのか、といまさら気づいた。この2曲はすごくDJ松永を感じられて、快感を介してDJ松永の音へのこだわりみたいなものを受け取れた気がする。そしてこれは終演後、友達がめちゃくちゃ興奮しながら言っていた感想だが、あえてこのタイミングで添える。DJ松永の指は尋常じゃなく美しい。やばい。男だけど吉良吉影の標的になるんじゃないかと心配になる。

そして『フロント9番』。はい。涙爆発。なんで女性の目線をここまで解像度高く歌詞にできて、なおかつ歌えてしまうんだい、Rさんよ。会場がしんとして、聞き入っていた。これまで派手に輝いていたムービングライトが、シンプルなスポットライトになって、二人を照らしている。この時間をライブで味わえてるの、本当に贅沢だなと思った。

完全にステージ上に魅了されて自分自身の体の感覚すらなくなってきたところに、ちょうどよく『ロスタイム』がじんわりと浸透していく。Creepy Nutsが数々描いてきた”夜”の中でも、この曲が描く”夜”が個人的には特に好き。心地よい浮遊感を味わえるトラックと、ほぼ情景描写に終始する歌詞の静けさ。これ、これこそ”夜”だよな、と。戦場のような昼間の時間は人の生活や感情がうるさいけれど、ほんのひとときそれを感じなくていい瞬間が”夜”という名のロスタイムなのだ。

ニュー・アルバム『アンサンブル・プレイ』の曲を中心に構成されていた中盤は、さまざまな人の小さなドラマを旅する時間だった。Rさんは自分と深く向き合っているからこそ緻密な言葉で自分のことを語れるのだなあ……と今まで思っていたけれど、その深い視線は外、つまり我々にも向いている。『アンサンブル・プレイ』は今後無限に物語を拡張していくCreepy Nutsを想像させる名盤だ。それぞれの登場人物たちが歌詞の中で生きていて、周囲の光景まで想像できる。多分これが、フィクションでも我々を感動させてくれる“Creepy Nuts ver2.0”なのだ。

【後】私たちのノンフィクションを鼓舞するフィクション

さて、トークタイム。ここでRさんは、昔からあらゆる妄想にふけっていた、と自身の過去を語る。無駄だと思っていたそんな何気ない習慣が、今はこうしてフィクションの歌詞を書くときに役立ち、自分の仕事になっている、とも。

だから、みんなも自分がついやってしまうことを無駄なんて思わず、泳がせてほしい。そんなエールを贈ってくれた。この”泳がせて”という表現がものすごく印象的だった。活かすでもなく殺すでもなく”泳がせる”。その自分らしさが、これからどう化けるかなんてわからないからね。自分に対して過度に期待しないニュートラルな姿勢に、私はすごく安心できる。だから私はRさんの書く歌詞が好きなのだ。

そんな熱いメッセージから続くように『かつて天才だった俺たちへ』が始まった。もう感情があふれてしまって涙が止まらない。Creepy Nutsのエールを同じ空間で受け取れる幸福を噛み締めながら手を突き上げる。今の自分をありのまま泳がせていったら、時が来たらかませるかな。

そしてオレンジ一色に染まった会場に流れる『Bad Orangez』。空一面を埋める夕日のような満足感に浸っていると、そろそろライブが終盤に近づいてきていることを体が理解してくる。この曲の間、二人がそれぞれ見せた笑顔が忘れられない。本当に音楽が好きなんだなと改めて感じた。

そして『グレートジャーニー』。きっとこの曲の歌詞の「北から南へ」の最北であろう北海道で聴くこの曲は、最高に沁みる。途中の歌詞を札幌バージョンにしてくれていたと思うのだが、文字に起こせるほど記憶できなかったことが非常に悔やまれる……!めちゃくちゃ耳がよくて冷静に聴いて記憶していた会場の方がいたら筆者に教えてください……!

そういえば、おそらく(もし違ったらごめん)Rさん、『犬も食わない』の演奏中一瞬だけ歌詞を飛ばしていたので、『グレートジャーニー』の一節である「まさかあの歌詞トバすとはな…」の聞こえ方がまるで違った。なんならRさんがその歌詞を歌うときちょっと笑ってたのは今日のミスを想像してたのかな……なんて妄想してしまって、『グレートジャーニー』は本当にライブという場に寄り添った曲だと思った。

いよいよ物語がエンディングに近づいていることが空気でわかる。最後のトークで、Rさんは「このライブがみんなの明日からの糧になったり……まあ無駄になってもいいんですけど、何かしら力になれたら……」と語ってから、一度言葉を切った。「でもまあ、頑張ってって俺が言おうが言わまいが、ここに来ているみなさんはなんだかんだ頑張っちゃう人たちだと思います。俺たちの曲が少しでも響いたってことは、きっと皆さん”ばかまじめ”なんでしょう」

そうして始まった『ばかまじめ』は、ここまで激しく揺らされてきた心をマッサージするように会場を包み込んだ。冒頭の幾田りらさんのパートをRさんが歌ってたのだが、それもまたすごく良かった。ちなみに2番は幾田りらさんの声が挿入されていたのだが、友達が「あそこのパート私が歌ってデュエットしたかった」と大層な野望を抱いていてあとで爆笑したことも追記しておく。直前のトークのおかげで、今ここで手を振っている私たちみんな、不器用なりに頑張って生きている者同士なんだねという一体感が一層強まっていた気がする。映画で言うなら、これがエンドロールだろう。

そして『Outro』。暗く沈んだ会場内に響く環境音。振り返ってみると、『Intro』と『Outro』がライブではかなり重要な役割を果たしていた。

今回のライブが日常から切り離された”フィクション”であることを、『Intro』と『Outro』でボーダーを引くことで明確に感じさせている。私はサーカス「シルク・ドゥ・ソレイユ」がめちゃくちゃ好きなのだが、ああいう非日常を提供するプロフェッショナルは、日常から非日常へと観客を連れ込むのと、終演後また日常へと安全に戻すのが激烈にうまい。そして今回のCreepy Nutsは、派手な舞台装置など一切使わず、この『Intro』と『Outro』の音のみでそれをやってのけたのだから脱帽である。

パッと照明が上がり、始まるのは『のびしろ』のイントロ。そう、ここはもう、戻ってきた私たちのリアルなのだ。この大団円に関してはもう、説明は不要だろう。だって、私たちのこの先には、のびしろしかないのだから

【Outro】続く日常に幸あれ

いやーーーーーーーーーーーもう、めちゃくちゃ書くな私。久しぶりに仕事以外の文章を書いたけど、大丈夫か。暴れすぎてやしないか。いやしかし、あの感動をそのまま閉じ込めたくて一気に書きました。いつまでも、いつでもこの初参戦のライブを思い出せるように

ちなみにライブが終わったあと、下半身がガクガクになったアラサー女二人は、息も絶え絶え地下鉄に乗り麻生駅へ。そこから徒歩で新琴似駅近くにある居酒屋らいむになだれ込み、今日の素晴らしすぎたライブを振り返った。

ライブ前も昼から営業している焼き鳥屋で前哨戦をしていたのに、「あれだけ跳んだんだからカロリー消費したしょ」と言い訳してガンガンつまみを頼む。肉も頼む。ビールとハイボールで流し込む。最高にうまい。体が酒と脂と至上の音楽の余韻に震える。

今回書いたライブレポではこれだけ文字数をこじらせた私だが、終演直後は「やばい」の三文字しか言っていなかった。二人で馬鹿みたいに「やばい」を繰り返していた。

たらふく酒と飯を楽しんだあと、締めにデザートのカタラーナを頼んだところ、リクエストすると店長さんがチョコペンでイラストを描いてくれるとのこと。「じゃあ、Creepy Nutsを!!!我々いまライブ帰りなんす!!!」と酔狂なリクエストをしたところ、「あ、のびしろしかない人たちですよね!」と笑う店長さん。わざわざ画像検索してめちゃくちゃクオリティの高い一枚を仕上げてくれた。

絵心の極み。カタラーナも激ウマです。

飯がうまいだけじゃなくて店長さんの心が海。ということで、こんなヘビーなライブレポを終盤まで読んでくださっている人の多くは道民かつCreepy Nutsファンの可能性が高いので、地元の居酒屋らいむを激推ししてこのレポを締めます。あんなに飯がうまい居酒屋なかなかありません。そしてもし偶然にでも店で出会えたら、のびしろしかない者同士乾杯しましょう!

【セトリ】

【予告と宣伝】

このたびはこんなクソ長レポを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

筆者、11月5日の武道館ライブも参戦します!今回のイベントレポートが良かったよ~的な反応があると、すごく嬉しくて小躍りしてまた調子に乗って書くかもしれません(わかんないけど)。ちょっとでもよかったら「スキ」でもSNSシェアでもしていただけたら本当に本当に嬉しいです!

あと、軽く自己紹介をすると、筆者の宿木は札幌在住、法人成りしてますがほぼフリーで採用向けコンテンツなどのライティング・編集をしている者です。東京にいた期間が長く、札幌の民とのつながりがあまりないので、もしSNS上で友達になってくれる人がいたらTwitterなど覗いてもらえると幸いです!Creepy Nutsファン歴は浅めですが、本当に大好きです。

そしてそして、もしこれを読んだことがきっかけでCreepy Nutsに興味を持った方がいたら、とにかくもう、聴いてみてください!!Creepy Nutsは正真正銘のHIPHOPユニットですが、妄想が好きな人、人生こじらせている人、頑張り過ぎちゃうばかまじめな人の日常に寄り添うという側面からもオススメできます。Creepy Nutsの魅力よ、世界にとどろけ~!


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