田舎の人は優しいって聞くけど本当?

こんばんは。大見得を切って始まったこのシリーズ。
初回はコチラのテーマです▼

田舎の人は優しいって聞くけど本当?

いきなり非常に難しいテーマを持ってきてしまった…泣
そもそも何をもって優しいのかで内容が変わってきますし、感覚的なところなので個人差が大きいと思います。が、それはひとまず置いておいて一般的には「田舎に住んでいる人は都会の人に比べて優しい」というのは確かによく聞くことなのではないでしょうか。今回は私の超個人的意見を述べさせていただきます。

そもそも「優しい」ってなんだって話ですよね。

やさしい【優しい】
① 穏やかで好ましい。おとなしくて好感がもてる。 「気立ての-・い女の子」
② 思いやりがあって親切だ。心が温かい。 「 - ・い心づかい」
③ 上品で美しい。優美だ。 「 - ・い物腰の婦人」

ふむふむ。なるほど。優しいにも色んな意味があるのですね。
今回のテーマでの「優しい」は、②の思いやり・親切だと推察します。

次に、話を進めやすいように?「優しさを発揮する主体」を2つに分類にしてみました。(優しさを発揮する主体 てなんやねん笑)

1.田舎に住む個人
2.田舎にある組織やグループ

優しい言葉をあるいや行為をおこなう人や組織=主体、です。

最後に、優しさを受ける人(客体)=移住者 という設定で話を進めていきます。田舎以外の他所からきて住んでいる人、です。

ややこしくしてしまいましたが、要は よそものである移住者に対して田舎に長年住む地元住民や地元組織はどんな優しさを発揮してきたのか、ということです。優しさを発揮する場面を出すことでしくなさについても言及していきたいと思います。

1.田舎に住む個人

これは文句なしに優しいです。イメージ通りで概ね間違いないのではないでしょうか。個人と個人の関係で考えるたときに、これまでされた優しさの数々を挙げるとキリがありません。例えば田舎あるあるの代表格ともいえる「野菜をたくさんタダでもらう」なんて本当に日常茶飯事でした。田舎のおじいちゃんおばあちゃんの畑作業って近所に配るためにやってるところがビックリするくらい多いのです。しいたけ、筍、わらび、フキ…季節ごとにれる旬のものをたくさんいただきました。

食べ物だけじゃありません。畑がしたいと相談すると田畑を貸してくれたり、トラクターをくれたりしたおじいちゃんもいました。トラクター一台くれるんですよ。中古で買っても数十万する代物です。これには驚きました。そして家に薪ストーブをつけたいと漏らすと「中国製のだったら余ってるからあげるよ」と言われたり(薪ストーブは結局もらってませんが)。
モノ以外にも親切にされます。うちの子がまだ0歳のころ、営業中は子を背負って働くこともあったりしたんですが、見かねた近所のおばあちゃんたちが私が働いている間に子どもと遊んでくれたりしたことも。本当に大助かりです。また個人的な相談にのってくれたりしたことも多々あります。とにかくめっちゃ優しいんです、田舎の方々。

2.田舎にある組織やグループ

個人単位では超絶優しい人が多いことがお分かり頂けたかと思います。ですが、です。「組織」となると少し事情が異なってきます。ここでいう組織とは地域によくある〇〇自治会や△△まちづくり協議会などを指します。私も仕事柄 そのような組織には結構出入りしたりお世話になっています。それらの組織はいくつか特徴があります。

・もともと住んでいる住民で構成されていること
・開かれた組織でないこと
・取り立てた活動目的がないこと

私が感じたのは以上3点です。
地域の組織なので地域住民が構成メンバーであることは当然ですが、ここで問題なのは純粋にその地の生まれでないと入れない(入りにくい)という謎の暗黙ルールがあったりします。私の場合ですと、地域のことを知りたいので自治会の会議に参加したい、とお願いしたところ、なんと断られました。ショック。理由は「自治会はあらかじめメンバーが決まっていて、そのメンバーしか会議には参加できないから」ということでした。理由の意味のわからなさにもショック。
まあ察するに、「他所からきたよくわからん若者に我々の会議を見せる必要はないし見たところでどうなるんだ」…そのくらいの考えだと思うわけです。ここで感じたのは田舎のもつ無意識の排他的意識です。地元で育った自分たちの感覚や感性、考え方とは異なるようなもの、異質なものに対しての免疫が余りありません。それにより自然とガードしてしまったり排除してしまう傾向、まだまだ田舎にはあるなあと思います。別に性格が悪いとか嫌いだとか、そういう話ではありません。話は戻りますが、個人としてはとても優しく良い方々なのです。ただ、組織で動くとなると地域のこれまでの慣習であったり力を持っている地域の権力者の存在や声だったりがまずはファーストであることが物凄く多いのは事実だと感じました。何か頼み事やお伺いを立てる際にも「〇〇会長に確認せんとわからんな~」といわれ跳ね返されることも珍しくありません。無意識のうちに自分たちとは違う考えや発想を持っている外の人たちに対して優しくなくなり、組織として閉鎖的・内向きになってしまうということがしばしば見受けられました。

これらの特徴が、移住者のようなよくわからない外部の人は簡単には入れない(あるいは入りにくい)雰囲気を知らず知らずのうちに出してしまっているということにつながっているように感じます。

長くなってしまいましたがこんなところです。
なので田舎の人は優しいって聞くけど本当?の問いに対する私個人の答えとしては「半分本当で半分嘘」となります。

田舎では つかず離れずの絶妙な距離感を保って生活していくことができればとても心地いい場所であると思います。


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