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【塾生通信#10】共に学び、議論する場としての薮中塾

こんにちは、薮中塾6期運営の大木 有です。

普段は京都大学大学院総合生存学館に所属しており、データサイエンスの手法を用いて複雑システムとしてのソーシャルネットワークについて研究しています。

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(京都市内での観光客と市民の対面接触によるネットワークを表した図です。データに基づいて人々のつながりを理解することが私の研究です。)

私は昨年5期生として薮中塾に入塾し、今年は塾生兼運営として2年目を迎えています。薮中塾への関わり方が変化した今年は、運営を務める中で「薮中塾とはどういう場であるのか」について、常に考えてきました。

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(昨年度の薮中塾の公開イベントでは登壇者として「デジタル化による政治の変容」について発表しました!)

私は、薮中塾とは「共に学び、議論する場」であると考えています。

今回の私の塾生通信では、「共に学び、議論する場」としての薮中塾を具現化するために、どのようなことに取り組んできたか、そして今、何を考えているかを、運営の1人として皆様にお伝えする機会にできればと思っています。

4月勉強会「憲法9条改正」

6期運営として最初に取り組んだことは4月勉強会「憲法9条改正」の企画・運営でした。

1年で最初の勉強会として、塾生に対してモデルケースとなるような質の高い勉強会を企画することと、今後の勉強会での議論に活かせる議論形成能力を習得してもらうことを目指して勉強会運営に取り組みました。

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一緒に勉強会企画を行った担当チームで憲法に関する文献を収集し、勉強会で扱う論題や塾生に対する事前資料の提示について話し合いを重ね、最初の勉強会にふさわしい本格的な議論ができたと考えています。

また、5期生のディベートのスペシャリストにもご協力いただき、競技ディベートのフレームワークのインプットや、塾生それぞれの議論に対するフィードバックも実施しました。

新型コロナウイルス勉強会「COVID-19に関する科学的知見と政策」

次に、緊急事態宣言下の5月には新型コロナウイルスに関する自主勉強会「COVID-19に関する科学的知見と政策」を企画しました。

データ解析や数理モデルを専門とする身として感染症数理モデルに関する政府の発信やメディアの報道に問題意識があったため、勉強会の企画に思い至ったのですが、医学部生の塾生や、科学技術に関する問題の政策意思決定に精通した塾生と協力することで多角的な視点から新型コロナウイルスについて学ぶことができました。

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この勉強会には、20人ほどの塾生が参加し、薮中塾長も交えた議論を行うことができました。

新型コロナウイルス勉強会は有志塾生による企画として第2弾も実施され、毎月の定期的な勉強会だけに止まらず、塾生自らが共に学び、議論するための機会を創っていくきっかけにできたと考えています。

勉強会担当チームの振り分け企画

そして、以前公式マガジンでも紹介いたしました後期の勉強会担当チームの振り分け企画です。

前期は運営の方で塾生の専門や学年などを考慮して担当チームを振り分けたのに対して、後期は塾生同士の対話と発信を通じて、塾生自身の意思が反映された勉強会担当チームの振り分けを実現しました。

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これから各月の勉強会の準備に取り組んでいくことになりますが、最後の勉強会担当の機会として、塾生自身の普段抱えている問題意識や興味・関心に基づいた素晴らしい勉強会を担当チームが創り上げることを期待しています。

また、私自身が相互インタビューやピッチ大会のファシリテーターを務める中で、塾生全員が考えていることについて知り、勉強会だけでは知ることのできなかったそれぞれの思いに触れる貴重な機会にもなりました。

これからのこと

以上、私が「共に学び、議論する場」としての薮中塾を具現化するために取り組んできたことについて紹介してきました。
最後に、これからのことについて少しだけお話したいと思います。

前期の半年間の活動の中で塾生1人1人の魅力に触れ、また様々な問題意識や興味・関心を持ち、それぞれのフィールドで活躍していこうと希望を抱く姿や既に自分の思いに基づいて何かの活動に取り組む姿を見てきました。

6期生の塾生としての活動は早くも残り半年になりましたが、後期はそれぞれが前期以上に自由な創意工夫で「共に学び、議論する場」を創り上げていくことを期待しています。

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(9/27(日)には塾生企画による障害者支援についてのミニ勉強会が実施されました!)

塾生全員が自分の持つ思いに沿って、縦横無尽に活動できるように運営の一人としてこれからも精一杯サポートしていきたいと考えています。
同時に、私自身も塾生を巻き込んで、みんなとおもしろいことがたくさんできればいいな、とワクワクしています。

公式マガジンを読んでくださっている皆様も、塾生1人1人がこれからどのような活動をしていくかを楽しみに見守っていただけましたら幸いです。

大木 有

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