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カレーから見る日本の厳しすぎる現状NHK『クローズアップ現代』より

今の世の中って、現代社会ってどんな社会?どんな世の中?

多分、多くの人々が「物価が上がった」と実感しているし、小学生や中学生の子どもたちも「ものの値段が上がっている」と感じている。

2月6日(月)のクローズアップ現代の内容は、カレーの値段が上がっている、その背景、その裏で世界で日本で起こっていることを解説していた。その内容が衝撃的で引き込まれてしまったから紹介したい。

まず下のようにカレーライスの価格が上がっていると…ここは実感している内容だ。

そして、その原因が、スパイスの価格が上がっているのだ。
高くなったものは2倍ぐらいに上がっているからカレー屋さんも大変な訳だ。これも世界的なインフレだから、想像できる。しかし・・・ここからが・・・

インドでスパイスの値段が上がっているのは・・・
インド経済がかなり好調だから。つまりインドの国民の所得が伸びており、旺盛な需要によって、スパイスの値段が上がっているという。
日本は、供給不足により、物価が上がっているのに、インドでは経済が好調で需要が高まり、価格が上がっている。いわゆる良性インフレというやつで、日本の物価が上がるが賃金が上がらない悪性インフレとは全然違う。

そして、今度は、卵の話になる。こちらも値段が上がっている。

原因は、鳥インフルエンザである。世界的なコロナのパンデミック、ウクライナ戦争などによる物価高に加えて、日本では鳥インフルエンザによってさらに卵の値段が上がっているので、そりゃ厳しくなるわけだ。

そして話は、野菜の話になる。確かに野菜の値段が上がっているのは実感しているが、その背景は、中国産の野菜が高騰しているからだ。

なぜ高騰しているかというと、旺盛な消費に対して中国政府が補助金で増産を促し、それによって高くても買う消費者、さらに補助金でたくさん作る農家、というサイクルが生まれている。そんな中、日本は低価格を求めている(いや低価格でしか買えない)から、中国側もそんな安い値段でしか買わない日本には売らなくなっているという訳だ。中国からしたら、もっと高く買ってくれるアジアの新興経済国に売ろうという訳だ。
これは日本にはきつい・・・だって、中国からの野菜が買いづらく(入りづらく)なるということは、供給がより減るから、野菜の値段はさらに上がるのだ。

日本に売ってほしい、と商社の人は交渉しているらしいが、高い値段で買い付けることが難しい日本は、厳しい状況になっている。

食料の争奪戦が始まっているのだ。ただ、現状、賃金が上がらず、経済成長率も低い、「安いニッポン」はこの食料の争奪戦を有利に進めてはいない。

ブラジル産の鶏肉も世界で争奪戦が始まっている。

こうなってくると、日本の賃金が上がらず物価だけが異常に上がり続ける今の日本の現状は相当、厳しいことが伝わった。賃金を上げる動きもでているが、そのペースは、もはや物価があがるペースに全然追いついていない。

では、どうすればよいのか、この現代社会の課題をどう解決していくのか。
『クローズアップ現代』でも、最後は北海道のカレー給食が紹介されていた。地元の方々から玉ねぎを安く仕入れることで何とかやりくりしているようだ。そう、ここから注目を集めるのは、あまり世界的な経済の流れやリスクの影響を受けづらい、”地産地消”だと思う!!
究極は学校で言えば、学校の中で野菜を育てるぐらいの解決策があってもいいのでは、と思えたりする。コミュニティや小さな組織ごとの、やれる範囲内(学校だったら校内菜園で野菜など)での”自給自足”の意識を高めることが、自分たちの暮らしを守ることにつながるかも、と思えてきた。

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