ワールドカフェに参加してみた

先日、エンパブリックスタジオのプログラムであるワールドカフェに参加してみました。これはスタジオメンバーの方やスタッフから集まった「問い」について対話を行うプログラムです。

私も早速、
「育休・時短・副業など多様な働き方の人がいる職場で、「申し訳なさ」や「モヤモヤ」がなくなるには、何を共有したらいい?」
をお題として提案!(あいかわらず、長い…)

育休や時短というと、子育てしている人だけの問題と思われがちですが、その人たちと一緒に働いている人に関わる問題でもあり、職場の環境づくりでもあり(最近、社員の健康やどれだけ働きがいを持って働いているかは、投資や企業の評価と言った面でもすごく大きな視点になっていますよね)、これから子育てしたい人の問題でもあり、採用の問題であり、ダイバーシティ経営、ジェンダー平等の問題であり、本当に実は色々な人が関わる問題で、当事者の方同士もそうですが、それ以外の人も「どうしたらいいのか」と一緒に考えていくべきテーマであると思っています。

実際に子育てをしながら働いている人の話を聞いていると
・時短で早く帰って申し訳ない、仕事をやりたいのにやれない
・男性が育休を取ろうとするといい顔されない
・逆に、子どものいない人にとっては、時短の人をフォローしないといけない
みたいなモヤモヤを抱えながら仕事をしている人が多いというのを感じます。

上司は、女性活躍とか言っても、結局仕事しないじゃんとか、配慮しないといけなんですよね・・みたいな感じになってしまうなど、本当に納得して女性活躍推進やダイバーシティー推進が本当に進められているかは難しいところもあるのではと感じています。

また、部下も、奥さんに任せて子育てをしてない上司に言っても何もわかってもらえないし、きっと私に何も期待もしていない、みたいになってしまい、お互いに、言いたいことも言わない状況になっているというのも聞いています。

こういうモヤモヤを解消したり、個々の人が納得して働くには、やはり、対話というソリューションしかないと思っています。
だからこそ、対話の場を職場や地域で広げたいと思っており、どんなことを話したり、共有したらいいのかなとずっと考えています。
自身のキャリアについてしっかりコミュニケーションするというのもありますが、一方で、同じ人間というのを認識するために、上司も弱いところがあるとか、そういう考えなんだなど、とか共通点があるとかそういったことが気付くというのも必要なのかなとも思っています。

ということで、前置きは長くなりましたが、ワールドカフェに参加してみました!
ワールドカフェを進める中で「職場では評価があるので発言の一つ一つに気を付ける」などというのもあり、対話って厳しそうみたいな雰囲気だったのですが‥‥、第3ラウンドで、Aさんが「自分の職場で、子育て経験のあるベテランの女性が、子育てしながら働くママをよく思わないし、サポートしないということがあり、これってどういうことなんでしょうかね」と、投げかけてくださいました。「それはですね・・・」とついつい矢部は解説をしたくなってしまったのですが、その発言を受けて、Bさんが「わからない」「疑問に思う」を言って下さったことが大事ですねと発言、そこから、
おーそうだ、職場の中で共有すべきことは「わからない」じゃないのかと、矢部は気づいたのです。まさに、多様な人同士の対話からの「気づき」。
Aさんと矢部だけでも、Bさんと矢部だけでも、出てこないこの気づき! 「わからない」を共有する

で、この「わからないを共有するのが大事」というのに気づいたこともよかったのですが、どちらかというと、本当に色々な人が参加したワールドカフェだからこそこの気づきが出たというこの「対話のプロセス」、
「これよ、これよー」
まさに、私が職場で広げたいことは、こういう色々な人が参加して、「おー」と気づき新しい考えが生まれるものなんだと、体感したのでした…。

私自身は、子育てをしながらの働き方やキャリアについて対話をする育休後カフェの活動をしています。職場や地域でもっと、こうした対話が広がればと、エンパブリックの講座として、育休後コンサルタントの山口さんと一緒に、こうした対話の場を主宰する、ファシリテーターさんを育成する講座もしています。


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