話した方が早い、には限界がある
とりあえず話して決めましょう。
この大切そうに見えるフレーズ。これは万能でどんな問題も解決しそうに見えるが、状況によっては全くその通りではない。
とりあえず話して合議的に内容が決まり、物事が動く。そのスピード力が発揮されるのは、関わる人数がMAXで3人までの場合じゃないかと思う。
何を話すかも、何を解決すべきなのかも、それくらいの人数ならその時点でツーカーであるから、会議のための資料を準備する必要もないし、むしろしている方が動きが遅くなる(考えることは必要)。人の少ないチームにおいては、それが最速の動きであるケースが多い。
ただ、チームが大きくなってくるともう全然違う。本当に全然違う。
プレイヤーが増えるので、確実に意見が増える。みんなバカじゃないから、少なくとも一理ある。その一理あるが積み重なる。決まらない。時間が過ぎる。何も生まれない。
だから明確な意思決定者を立てる、あるいは合議にするにしても2人か3人くらいにスモールにしないといけない。その上で参加していない人が納得&理解できるように、資料化するのか別途共有するのか、手段を考える。そして、その時は決定されたものをシェアするにとどめる。
大企業時代は当たり前のように打ち合わせ資料に時間を費やし、まだ5人しかいないスタートアップに入ってその時間の浪費を感じ、20人を超えてきてまた次のステージに動く必要に迫られている(気づくのに時間がかかった…)。
環境の変化に伴い、ゆるやかに意固地にならずに切り替えていく。そんな当たり前のことを頭だけではなく、現実を目の前にしたときに実行できるようにならなければなと思う。
いただいたサポートはゆっくり物事を考えるための時間(コーヒー代など)に使わせていただきます。