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小林 達仁
2018年11月4日 21:09
いいなぁ そう思わず声を漏らしたのは、友人の家に遊びに行ったときのこと。ドアを閉めた瞬間に家の静けさに包まれたのだった。 確かに住宅街ではある。けれども、駅からさほど遠くもなく、ワンブロック先には頻繁に車が通っている。にも関わらず、家の空気がしんとして凛としているのだ 自分の動く音や喋る声はもちろん、身体を動かす際に起きるわずかな音さえも分かってしまう。 大げさではあるけれど、否応
2018年7月31日 19:09
僕の住んでいるマンションは少し変わった畳の家だ。壁に取り付けられた電気のスイッチは日本に珍しい角が四角いもので、なぜか障子の枠の上には透明なガラスがはめてあり、部屋の外一面は防砂林に囲まれてさながら緑のカーテンのよう。和室なのに日本っぽくない雰囲気が漂っている。そんな空気感が気に入って即決。入居して数日したころ、とある美術館から封筒が届いた。「こんなところ行ったっけ？」よく見ると宛
