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小林 達仁
2018年2月26日 15:14
僕は新幹線が好きだ。それは頭にこびりついた気持ちと、しばしお別れできるから。在来線ではスピードが足りなくて、彼を振り切るのは難しい。彼は電車でこそよくしゃべる。飛行機では出発までが長くて、気づけば彼も横でシートベルトを締めている。一緒に離陸だ。車ではトランクが彼の隠れ蓑。忍者だ。そう。唯一、新幹線だけが彼の不意をつく。駅に着いて数分で発車し、時速300kmで走る。彼は驚いて