後編 21歳で宝くじ一等当たった学生の体験談
目次
1.はじめに
2.自己紹介
3.宝くじを買った経緯、当選時の感想、当日の色々
4.その後の生活の変化
5.経験して思ったこと
まずたくさんのスキやコメントありがとうございます!
1〜3までは前編で書かせて頂いたので興味のある方、ビール、ラーメン、ピザが好きな方は是非そちらもご覧ください!
今回の後編は777万円当選以降のお話です。
最初に言っときますが僕はこのお金を使い切ります。
皆さんなら学生時代を想像し、自分ならどう使うか?使い切ると言ってもどのくらいの期間お金があったか予想しながら見ていただけると楽しいかと思います。
注 会話上2パターンの友達が出てきます。当選を知ってる友達一人と他の友達。以降の文章でややこしくなる時は当選を知ってる友達のことをA 君と呼ばせていただきます。
4.その後の生活の変化
スクラッチ一等を当てた翌日からの話です
僕は1週間後くらいにテストが控えていたので当日以降はそわそわしながら勉強してましたね😅
高額当選の場合、金額によるかもしれませんが1〜2週間の準備期間がありそのあと銀行に行き口座に入金していただく形なんです
前半読んでいて勘の良い方はお気づきかもしれませんが、そうです。
僕は全財産0円の状況なんです笑
さすがに暮らせないので一緒に宝くじを買うところにいた友達に借りて過ごしてました😅
なんかすぐそこに777万あるのに貧乏人でテスト前で勉強してるというのは中々フワフワしたものがありました。
テストが終わり、当選から10日後くらいだったかなー?とは思いますが銀行から連絡がありました。
内容としては
お金の準備が出来たこと
受け取りに来る日と時間を言ってくれ
銀行に着いたら高額当選者の件で的な事を銀行員に言ってくれ
みたいな感じでしたね
もちろん僕はお金が無かったので次の日くらいには銀行に行きました😅ここは自分一人で行きました
銀行に着いて、
高額当選の件でー(ドヤ顔)
店員さんもびっくり
少し待って2階に連れていかれて、とてもキレイな個室に案内されました
そして個室で待っていると、おそらく中堅よりは上くらいのしっかりした女性の方がきました
もちろん最初は
おめでとうございます!と言われ、その後は宝くじに関するアンケートみたいなものを書きました
宝くじを購入した店舗
購入頻度
一度に買った枚数
バラか連番か
とかだった気がします
恐らく、当選者はこのようにしていた!のような大学受験の合格者の声みたいなチラシでも作る為のものだと思います
アンケートも終わって、こんな若いのに一等なんてラッキーですねーみたいな雑談をかました後
渡されたのは
投資信託の紹介の冊子
これは当選した方全員になのか僕が金銭管理を出来そうに無いからなのか、はたまた僕がバカそうだったから勧めたらやるだろーと思ったのかはわかりませんが説明を受けました
投資信託というのは僕も全然知識は無いですが説明を受けた感じ、ざっくり投資専門の会社?的なのにお金を預け月々配当をもらえるみたいな感じですね
半分ほどの300万預けたら月々1、2万を受け取れます!
みたいな色々なモデルプラン、それぞれの投資専門の会社?のメリット、デメリットを30分ほど説明されました。
(もらえる配当が1.2万かは忘れましたが2、30年の長い目で見れば元取れますみたいな感じだったかな?)
皆さんはこの提案どうおもいますか?
僕はこう思いました
え、めちゃ勧めてくるやん、、、
目先のお金が欲しいのに断り辛いなー
投資信託なんていらない、うまく断る方法なんだろー🤔と思った僕はドヤ顔でその後こう言いました。
普段からFXとかやるんで投資信託に預けるくらいなら自分でやります!
決まったーー!完璧やーー!
かるfxしか知らねーけどなんとかなったー!
と思っていたら彼女はこう言いました
私もfx趣味でやってます!
終わったーー!やられたーー!
聞かれたら詰むやん!やべーやん!
俺ダサすぎやん!
まあ焦りましたよね
そこはなんとかゆるっとふわっと話を合わせて切り抜けていよいよ通帳に入金されます
元々みずほは持っていなかったのでこのために作った通帳には0円
そしてついに!
0円→777万円!!!!
そういえば、宝くじの高額当選後の流れ的なの調べた事がある人ならわかると思うんですが
高額当選者の為の本
ようはどのように使うべきかとかお金の魔力の注意点みたいなのが書いてある本は僕は渡されませんでした。恐らく1000万〜または1億〜もらえるものなのでしょう
銀行を出て友達に電話
手に入ったぞーー!
これから始まる精神的地獄はその時の僕にはまだ予期できていませんでした。
その日はまず誰もが一度は憧れる夢
100万円の帯付きの束!
同じ銀行で100万円すぐ下ろすのは心配されると思うので、すぐ近くの別の店舗で下ろそう!
銀行で100万下ろすためになんか紙を書いて窓口に渡す。
店員は太々しいおばちゃん
何に使うんですか?
僕は無論こう言う
投資です
変わらず疑いの目をされる
若者がいきなり100万下して怪しそうにするのは店員として当然ですよね。そもそも現金100万下して投資って何?笑
直接誰かに渡すの?マネーの虎か!笑
落ち着いて考えたらわかるんですけど、その時は舞い上がっていました。
太々しいおばちゃん、あなたの疑いの目は当然です。ごめんなさい。
まあなんとかして100万を下ろしてその日自宅に帰った
そこで初めて現金と大金が入った通帳、そのキャッシュカードを手にして家に帰った。キャッシュカードは財布の中、通帳と100万円は鍵がかかる引き出しに
こっからが恐怖
僕は前述した通り学生だった
それも6年生なので高校の時間割のように朝から5時まで授業がある。
次の日の登校日
僕は家を出る
外に出て恐怖が襲いかかってきた
誰かに見られた気がする
家の鍵閉めたっけ?
お金盗まれたらどうしよう
俺が当選した事みんな知ってるかもしれない
本当にこんな感じです
鍵を閉まってるのを確認しに一旦家に戻り、また外に出て怯えながら登校
教室に入っても
皆んなが知ってる気がする
普通の会話でも探られてる気がする
感じた事ない恐怖
授業を受けていても
今泥棒入ってたらどうしよう
そうなると不安が止まらなくなり、昼休みはA 君や他の友達とのご飯を断り帰宅し、確認
5時に授業が終わると帰宅し、確認
外に出るのはもちろんのこと、友達すら怖く感じるんです
ここで辛かったのが
A 君にすら相談できないこと
なぜ相談できないかと言うと
外出すること、友達と会うことが怖いと伝える
↓
A 君とは77万円分の物を買う契約なのにA 君も僕に頼みづらくなる
or
A 君からしたら「いざお金手にしたら俺にあげたくないからそんな風に言ってんじゃないの?」と疑われるかもしれない
後者の方は正直、そんなこと思う人ではないんですが不安と恐怖でそんな感情も当時は抱いてました
このような理由で誰にも相談できず恐怖に怯える
そんな事が続いたある日、僕はふと思いました。
こんな事ならいっそ使ってしまえ!
クソだと思うかもしれませんがこれに関しては当時を振り返って考えても正しかったのかもしれません。6年という一般の大学より長い学生生活、就職後も一生付き合ってくであろう友達と変な感じになる、尚且つ、集中して授業も聞けない、勉強もできないとなると就職どころか、国家試験すらダメになる
仮にそのまま怯えて暮らしていたらギリギリ保っていた精神が崩壊していたかもしれません。
そっからというと
好きでもない服を買う
一人でキャバクラに行く
通学以外の移動はタクシーを使う
夜飯は高級な店で外食
下の2つはなんとなくわかると思いますので、上の2つについて話そうと思います
好きでもない服を買う
僕は服が大好きなわけで、正確に言うと好きなブランドとか自分の好みの服を買わずに、とりあえずハイブランドの服を買い漁るってことです
これはなぜかというと、好きな服は当然欲しいに決まっています。もちろん何点かは買いました。
しかし、
好きなブランドだからこそ悩み抜いて買うと時間がかかる
好きなブランドを散財するとそのブランドに愛着がわかなくなるかもしれない
なのでGIVENC○Yとか、僕は好みでないのですがよく買ってました。
選んだ理由としては
Tシャツが10万円程度するので消費しやすい。
Tシャツならかさばらない
学生が見てもロゴが書いてなければ伝わらない
とかですね
本当にGIVENC○Y好きな方には申し訳ありません。
もちろんこんなに買っていると次のシーズンの服のオーダーができるパーティ的なのにも呼ばれました。
興味本位で行ってみると
それもまた苦痛で、好きでもない服のパーティに行き、若者なんてあんまりいないですから、物珍しいのかお金持ちそうな方に話しかけられたりしました。
パーティってすごいですね
僕は普段
キムチとビール
それがパーティに行くやいなや渡されるのは
マカロンとシャンパン
僕は親父の影響もあり昔のHIPHOPも今のHIPHOPも大好きですが
BADHOPというグループをご存知ですか?
T-Pablow、YZERRという双子のラッパーが所属する川崎出身の8MCの今とても人気のグループなんですが、そのグループの曲に「Kawasaki Drift」という曲があり、その中のT-Pablowさんの歌詞でこんな一節があります。
**泥水からchampagne
カップ麺からロブスター**
これが頭によぎりましたね
まさにこれ
彼らのように過酷な家庭から這い上がってきた訳ではありませんが体感的にはこのくらいの心境でした。
話は戻りまして、そんなパーティーで話しかけてくださる人は優しくて面白い方ばかりだったのですが、
やはり
元々あるお金の価値観が違うので息苦しい
僕は働いてもいないので、何してる人なの?と言われても答えづらい
何よりこのブランドについての知識もない
服好きとしてパーティに呼ばれた経験としてはプラスかもしれませんが、得られたものはそれのみでした。
一人でキャバクラに行く
これもお金の消費のためですね。僕が行ってたのはテレビでよく見る1000万のボトルとかが置いてあるところではなかったので30万くらい一回で使って7、8人指名して2、3時間遊んで帰るみたいな感じです。
なぜ1人で行くかは
友達に生活の変化を気づかれたくない
これだけですね
A 君にもこんなお金なら使ってしまえ!と思って浪費していた事、精神的に追い詰められていた事は伝えていなかったので誘えない
みたいな感じです。
どれだけ自分が精神的に追い詰められていて、お金をとにかく消してしまいたいと思ったかわかりやすい事件があるのでお話ししますね
アゼルバイジャン70万円紛失事件
まあタイトルはこんなとこでしょう。
なんか色んな話が混ざったタイトルですが気にしない気にしない。
いつものようにタクシーで繁華街にあるキャバクラに行き、場内指名を複数人し、たくさん飲んで30万くらいだったのかな?使いました。
いつもは帰りのタクシーを呼んでもらってるんですが、酔っ払って僕は今日は歩いて帰ると言ったみたいで(この辺から記憶がないです)1人で外を出て歩いて帰ったそうなのですが、繁華街の道の脇で潰れて寝てしまいました。
目覚めると恐らく早朝。その当時は3月とかだったので震えて繁華街で目覚めました。家も近くですし、歌舞伎町と違ってそこまで栄えてないのでタクシーもおらず、歩いて帰りました。
家に着き、スマホの充電が切れていたので充電するとそこにはこう書かれていました。
SIMカードが挿入されていません
意味がわからない
状況が掴めない
iPhoneケースを外しサイドのSIM挿入口をみるとガッツリ開いてて中のSIMカードがありませんでした。
さらに、100万円くらい下ろしてキャバクラに行った残りのお金と通帳の入っていたポーチがない。
とりあえずSIMカードを盗まれた経験が無いのでYahoo知恵袋で調べるとこんな事が書いてありました。
僕はSIMカードを盗まれてアゼルバイジャンに国際通話をかけまくられて、翌月の携帯料金が100万を超えていました。
いやいや、まじかよ。っていうか
アゼルバイジャンってどこやねん!
いや、そこはどうでもいい
やばいのはそっちじゃない
親にバレる
そうです。僕は携帯料金は親に払ってもらっていたのでバレる恐れがあったのです。
急いで親に電話し、携帯を無くしたと連絡し、止めてもらいました。
この時点でおかしいですよね。翌月の携帯料金100万円より親にバレるのが怖かったのです。
次にやばいのが通帳とお金の入ったポーチ
お金なんてどうでも良かったのですが通帳を悪用されたらどうしよう。
個人の名前が記載されているのでそれで住所等を特定されたらどうしようと思いました。
繁華街戻っても見つからず、とりあえず家に戻りLINEで(SIMカードがないのでwifiがないと機能しない😅)仲の良かったキャバクラのキャッチーに連絡。
この方は本当に良い方で昔からお世話になってる人でして、すぐに繁華街にある管轄のキャバクラ全てに連絡してくれて、僕の潰れて寝てた近くのキャバクラの方が見つけて拾ってくれていました。
その日の夜のオープン前に拾ってくれた店に仲のいいキャッチーの方と一緒に行くと、ポーチがあり受け取る事ができました!
中身はどうなってたと思いますか?
70万円は消えて通帳のみが残ってました。
正直70万円取られた事はどうでもよく、僕的には通帳が残っていたのが衝撃でした。
その店の方とスマホの件も話していて分かった事なのですが
最近その地域で中国人による酔っ払いを狙った窃盗が増えていたらしい。
SIMカードは売り飛ばして悪用
通帳に関してはすぐ足がつく、またはそもそも使い方がわからないから残したのではないか?
とのことでした。
これはあくまでその方から聞いた話なので偏見などがあるかもしれません。人種差別とかは僕も嫌いなのですがあくまでリアルをお伝えしたいのでご了承下さい。
絶対にしないですが僕が盗む側だったらとりあえず大金が残高に記帳されている通帳があったら盗んどく気がしたのでこれは意外でした。
この事件から分かる通り本当にお金が飛ぶことに関しては何も驚かなかったんです。その時驚かなかった自分に対しては驚いて、改めて感覚がおかしくなっていることを再確認しました。
まあなんやかんやでこんな生活をしているともちろんお金は減ってきます。70万盗まれたのも含めて3、4ヶ月で400万くらいは使ったと思います。
777万→377万
そのうち77万円はA君の物なので300万くらいですかね。
そこからはお金を使い切る目処がついてきて、だんだん精神的に安定してきました。
A君にも誕生日に欲しいものを買ってあげ、2人で飲んだり飯食う日は奢ってあげ、徐々に落ち着いてきました。
2人で弾丸日帰り旅行とか言いながら、学校休みの土日に新幹線の切符だけ買い色んなところに旅行に行ったりしましたね。
結局当選してから1年3ヶ月くらいですかね?
学生が持ってるであろう貯金額くらいの金額を残し、お金を使い切りました。
5.経験して思ったこと
ここまで長い間付き合っていただきありがとうございます。いよいよまとめですね。まとまるかはわかりませんが頑張ります。
前編から読んでいた人は気づいたでしょうか?
前編の3.の時に
夢じゃなくて、本当に当選したという事実に気付いたあの日したかった事は
好きな服たくさん買えるやん!!
キャバクラ行けるやん!!
です。
実際どうでしたか?
僕は
好きでもないブランド服を買い漁る
お金を減らすために1人でキャバクラにいく
でした。
たしかにこの一年半は日本の数%しかできない体験をしたかもしれません。今noteをこうやって書いてスキやコメントを頂いてるのもこの経験があるからです。
しかし、よく理想と現実は程遠いとか言ったりしますが、僕の場合は近いようで遠かった。って感じです。
経験して思うことは
自分の核にある価値観はほぼ不変
僕はこう思います。
「どこどこに行くと本当に価値観変わる!」
「あの人の話聞いてみて!人生変わるから!」
とかは無いと思ってます。
価値観が変わる場所があるのではなく、ただ新たな土地や景色を知っただけ
人生が変わる話があるわけではなく、ただ新たな知識を手にしただけ
それは学ぶという行為であり変わったわけではないと思います。
特に人生観変わる話とかはただその人の模倣をしてるだけな気がします。なので実際模倣してるだけでは、僕の経験したような
理想に近いようで遠い
という一生たどり着けない夢を追ってる気がします。
僕の経験は
特にお金の使い方を学んだ訳でもなければ、価値観の変わる世界を見れたわけでもありません。
元々核にある価値観が合わないので違和感がありました。
それを知れたのが唯一の経験です。
後々になって調べたところ
日本は分かりませんが海外では高額当選者が気がおかしくなって自殺するケースや薬物に染まる事が多いみたいですが、それはその人達の核にある価値観と違ったからでしょう。
ちょっと逸れますが
たまにコネクション中毒みたいな人を目にします。
すごい人と繋がりたい、パリピに憧れてるからパリピと仲良くなりたいのような感じの方です。
決して悪いことでは無いと思いますが、価値観が違うから合わないと思います。
すごい人はすごい人同士であってるし、パリピの人はもともとパリピで集まってるわけで
詰まるところお金も人望もそうですが身の丈に合う行為をした方が圧倒的に精神的にもコスパがいいと思います。
なんか当たり前のことを言ってるだけで対してまとまってはないですが、ノンフィクションなのでキレイにまとまった話になることの方が難しいと自分を擁護して終わりたいと思います笑
今はもうA 君には昔、精神的に疲労しこういう経緯でお金を使い切った事を話しました。
それでももちろん変わらず今でも仲良いのはA君と近い価値観が元々あったからでしょう。
本当に感謝してます。
ホモ漫画みたいになってしまいましたが違います。
あ、ちゃんと滞納してたクレジットも払いましたからね!!わら
最後まで見ていただいてありがとうございました!!
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