戯言⑳『人は等しく素晴らしく』

人は等しく素晴らしく

白かろうが黒かろうが
そのどちらでもなかろうが

人は等しく誇らしく

男だろうが女だろうが
そのどちらでもなかろうが

人は等しく逞しく

年寄りだろうが若造だろうが
そのどちらでもなかろうが

人は等しく美しく

整っていようが不細工であろうが
そのどちらでもなかろうが

人は等しく輝かしく

金持ちだろうが貧乏だろうが
そのどちらでもなかろうが

人は等しく神々しく

信じようが信じまいが
半信半疑でも構わない

すべての人が愛おしい

君には生きる資格がある

早かろうが遅かろうが
立ち止まっても構わない

君には生きる権利がある

うまくいこうがいくまいが
なんど失敗しても構わない

君には生きる意味がある

好かれようが嫌われようが
たとえ孤独ひとりになったとしても

君には最期のその日まで
君を愛し続けてあげてほしい

【あとがきのようななにか】
グローバリズム、保護主義、年功序列、成果主義、自由主義、共産主義、全体主義、個人主義、論理主義、心理主義、科学主義、神秘主義、現実主義、理想主義、法律、道徳、倫理、常識…。

なんだか痛ましい出来事も増えてきてるようで、有象無象の価値観が渦巻くこの社会を生きることはそう容易いことではないなぁと思う今日この頃。

かつてボクは自分の才能のなさや不甲斐なさ、性格の悪さ等々に絶望し、死にたいと思っていた時期がありましたが、そんなときはきまってなんちゃら主義やらなんちゃら思想やらに取り憑かれて、自分だけでなく他人のことも傷つけてしまっていたように思います。社会的な洗脳なのか激しい思い込みだったのかわかりませんが、その頃の自分を思い出しながら書いてみました。毎朝読んでみるとそれらの囚われから解放されるかもしれませんね。

もしかしたら、ただの現実逃避なのかもしれません。

そんなボクでも今日を無事に生きながらえさせてもらいましたとさ。

あなかしこ、あなかしこ…