ガーデン、グランピング、オイスター。満喫満足のイギリスの週末旅行。
5月のイギリスは見どころたくさん。まずはガーデン!
元祖エコ&サステイナブルなガーデン、Beth Chatto's(ベス・チャトー・ガーデン)
ガーデン大好きイギリス人にとっての「メッカ詣り」は、このベス・チャトーの庭を訪れること。
と説得され、車でロンドンから約1時間半、イギリス東部エセックス州コーチェスター市近くにあるこのガーデンへやってきました。
ベス・チャトー(1923-2018)さんはエコロジカルでサステイナブルなガーデニングを広め、「我らの時代の最も影響力のあるガーデナーの一人」と呼ばれています。どうして彼女の庭はこんなにも人を惹きつけるのでしょうか?
受付で地図をもらいます。見ると、中は6つのテーマに沿ったガーデンに分けられています。
水やりをしない庭。
入り口を抜けてすぐに、こんな看板がありました。
この看板を訳すと
「このGravelガーデンはベスによって1991/92年に作られました。
ここでは植物を植えた時を除いて、水やりをしたことがありません」
水やりしていないって、本当なの?というくらい植物は生き生きとしてとても快適そうに育っています。
パンフレットによると、もともとこの場所は駐車場だったそう。この地域は乾燥し、水捌けがよく土壌も貧弱と、植物が育つには全く適さない。そこにあえて実験的な試みとして始まったこの庭は、今ではベスの最も有名な庭となったのです。
アイリス、ユーフォービア、などに混じって赤と黄色のすらりとしたチューリップが目を惹きます。他のチューリップに比べて開花が遅いのですね。
続いてウォーターガーデンへ
乾燥したガーデンから、次は池のあるガーデンへ。
その後は、日当たりの良い開けたスペースでのガーデンが続きます。
子供の夢を叶えるグランピング!
この週末の宿泊先
ガーデンを楽しんだ後は、これから二泊する宿泊先へ。
コーチェスターから車で三十分ほどのMersea island(マーシー・アイランド)へ。ここのMerseabarnes glampingです。
ここは6人までようの大きなテントが2つと、2人用のテントが1つだけ。
2人用のテント、というのは正しくないかも。なぜなら、こんなところだから。
これは、まるで、小さい時に見た「大草原の小さな家」そのままのセットが広々とした草っ原に置かれているよう。あの家に憧れていた私にとっては、ある意味子供の頃の夢が叶ったとも言えます。
車はキャンプサイトの入り口にあるカフェ横の駐車場におき、そのあとはこの静かな場所まで手押し車に荷物を乗せてトコトコ歩いて掘立小屋まで。
中はトイレ・シャワー、キッチン完備。小さいですがダブルベットと収納場所。そして何より小さな暖炉がとっても嬉しい。
近くのパブで夕飯を済ませたら、後はここでゆっくりするだけです。
少しずつ冷え込み、ブランケットで体を包んで火に当たっていると目の前を白いフクロウがスウっと、横一文字に地面近くを飛んでいきます。まるで氷の面を滑る平らな石のような滑らかさ。その静けさとは真逆の、ミツバチたちの絶え間ない羽の振動と雲雀のおしゃべり。
これがイギリスの夕方の正しい過ごし方、なのかも。
美味しいイギリス
翌日。
せっかくここまで来たので、シーサイドのお店でランチをとることにしました。やってきたのはWest mersea islandにあるThe DUKES seafood。
こういった海の近くでシーフードを出すお店はランチタイムのみ開店が多そうです。
メーニューには冷たいシーフード、看板にはグリルなどの火を使った料理が載っていました。
私はムール貝と焼き牡蠣。
生牡蠣もあったのですが、なんせ2回もあたって酷い目に遭っているので、焼きを注文。
生牡蠣食べたかったなあ、と愚痴を言いながらこの焼き牡蠣をいただくと、これがなんと、めちゃくちゃ美味しい!
しっかり目の塩とエシャロット、それにサクッとしたパン粉とちょうどいい加減のとろけたチーズが牡蠣の旨みを引き出しています。生臭さが全くなく、絞ったライムの酸っぱさも丸くなっている。
これは美味しい。イギリスの美味しい図鑑に入れなければ。
メインはムール貝。フランスやベルギーなど他の国でもムール貝は食べましたが、ここのは身が大きめで食べ応えがあります。ムール貝は小さくて、まるでレーズンのようなしょぼい時もあるのですが、ここのはどれもプリプリと大きめです。身が大きいと、あのムール貝特有の臭みが残りやすいのですが、そこはきっちり多めのガーリックとバター、クリームの魔法がかかって臭みが旨みへと変化しているのです。
イギリスの良いところ、丸取りの週末旅行でした。
今日もいい花が摘めました。carpe diem.
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