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なぜ同じドラマを何度も見れるのか

最近、古畑任三郎やHEROなど、昔の人気ドラマが再放送されている。
私も大好きでこれまで何度も見た。不思議なのは、なぜ何度も見ることができるのか。

「来るぞ」とわかる型がある

内容は全部知っているし、何度も見ているせいか、セリフまでだいたいわかっている。なのに、なぜ見ようとするのか。

なぜなら、快感が得られるから。

これらのドラマに共通してるのは、型があるということ。おきまりの台詞に、おきまりの場面に、おきまりの結末。

「来るぞ来るぞ」と待っているんですよね。

水戸黄門などの時代劇と一緒で、勧善懲悪のドラマに多い。「悪を倒して正義が勝って、あー、すっきり」が気持ちいいんですよね。

見ている方はスッキリする。だから、その快感を求めて何度も見る。

例えば韓国ドラマでは

これは韓国ドラマにも共通していて、例えば、ラブストーリー。

第1話で驚くような出会いがあり、5話6話になると主人公が失恋するような落ち込む出来事があり、7話8話で両想いになり、11話12話ぐらいで障害があり、それを解決しながらハッピーエンドに向かっていく。

だいたいこんな流れではないかと。そうそう、そうだよねと思いませんか。


予定調和に向かってほしい

それでもドラマが見たいというのは、結論から快感を得たいという願望があるから。型の存在なんて、皆とっくにわかっている。

ということは、サイトやブログを読むにも、何かしらの型があって、そこで快感を得たいという願望があると考えられる。

お決まりの型を踏み、期待どおりの結末を持ってくる。そんなところで下手な個性を出して、型を踏み外すと読者の期待を裏切ってしまう。

型以外で個性を出す

じゃあ、何がヒット作を分けるのかって。

それは、テンポ。

古畑任三郎もHEROも、話も台詞もテンポがいい。文章にもテンポがいる。このテンポに独特の間が表れる。

次に、新しさ。

舞台構成やキャラクター。王道を今までになかったものに少しだけずらす。ずらし過ぎたら型から踏み外すので要注意。ずらした分だけ個性が出る。

で、最後に快感がくればよい。

なぜ、同じドラマを何度も見れるのか。答えは出た。

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