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Yui
2023年1月3日 20:45
『聞きたくて』聞こえぬ声が聞きたくて静寂の中ひとり耳傾ける音のない部屋の中でいつか読んだ小説の知らない誰かの言葉が体の内側で微かに響く波頭のように微風のように花の上で休んでいた蝶のようにそしてするりと手の中からすり抜けてまた外の世界へと溶けてなくなるその声の木霊を追いかけて窓からこぼれる淡い夕日の中ひとりその日を待ち侘びる昨年、川端康成『雪国』を読み、いた
2022年10月20日 13:00
春からゆっくり読み進めていた、三浦綾子『氷点』。『続 氷点』も含めて、昨日読み終えた。(あらすじはこちらのリンクから)北海道の自然と共に繰り広げられる物語。陽子の数奇な運命、彼女を取り巻く人々とじっくり向き合っていくと、私の心の中のしこりのようなものが、徐々に浮き上がってくるのを感じた。こんな台詞があった。これは、陽子が母の夏枝から嫌がらせを受けた時の台詞だ。まさしく私が