ゴキブリ教授

続・ゴキブリ教授のエプロン3(目ざとい同士)


目ざとい同士

 まっすぐな商店街を駅の方に向かっていると、はるか遠くに、こちらへ向かう娘の姿が見える。と思きや、目ざとい娘は、私と出会うのを避けるためであろう、商店街にほぼ平行する別の細道に進路を変えた。私も急いでそっちの細道に進路を変える。もう私と出会わないと油断していた娘であるが、私と出会ってしまい、「あんた、さっきお父さんを避けようとして曲がったでしょ」と言われて、ちょと嫌な顔になった。今日は、私の勝ちである。


妻「柿って不思議な食べ物だね。」
私「???」
妻「水分が多くて、口の中で消えるようだよ。」
私「???」
妻「大根みたいだね。」
私「今あなたが食べているのは、柿ではなくて、梨なんだけど。」
妻「あ、梨だった。」



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