またひとつ、旅と恋で僕は成長する。

この20年間の中で最も素敵な旅を過ごしたこの旅の10日間。

人生で初めてアジアを出てヨーロッパに行った。それも大切な人と。
景色も人もご飯も最高に素敵だったけど、それ以上に感情の起伏が激しい旅だった。楽しいことも、嬉しいことも、寂しいことも、悲しいことも、不安なことも最大限に感じる旅で、ものすごく心に負担を感じた。だけど、この心への負担こそが、今しか味わえないのだと感じた。

でも、この旅の帰りは、たった一人。遠距離恋愛の始まり。

ーーー
離れるのが寂しくて、二人で泣き続けた帰国の前夜。
ずっと二人でいたからこそ、余計に寂しかったんだ。

毎日のように電話をしたり、一緒にお出かけをしたり、遠距離になることがわかっていたからもあるけれど、一緒にいるのが近くにいるのが当たり前のように感じてた。

ーーー
二人きりでの初めての海外、僕にとっての初めてのヨーロッパ。
二人で行った初めての遊園地、二人で行った初めての動物園。

たった10日弱しかいなかったのに、数え切れないほどの想い出を作ることができて、本当に幸せで素敵な旅だった。

”どこに行くか”ではなくて”誰と行くか”が大切だと誰かは言った。

大切なひとと旅をするだけで、楽しいことは何倍にも楽しくなるし、大変なことも半分こ、ご飯も二人で食べれば美味しさは倍増するし、景色だってキラキラして見える。

20歳の夏のこの経験は、かけがえのない経験になった。

ーーー

次に会えるのは今年の年末。20歳の僕ではない。少し大人になった姿で待っていたいなと思う。それでも会えないのは寂しい。寂しいけどもう泣かないんだ。僕は少し強くなるから。

人を成長させるのは「旅」と「恋」。
昨年度まで活動していたTABIPPO学生支部でよく耳にする言葉だったが、まさしく実感する20歳の夏だった。