Vtuberについて徒然と思うこと

 毎日長文を打つのはしんどいし、ちょっと実験がてら、思うところをちびちびと書いておこうと思います。

 予め申し上げておくと、私はいわゆるVtuberの業界にあまり明るくなく、頓珍漢なこともいっているかもしれませんが、インターネット老人会の住民の戯言と思ってもらえますと幸いです。

1.   桐生ココさん(+赤井はあとさん)について思うこと

 私は騒動を後日知ったので、事実の切り抜き方には異論があるかもしれませんが、niftyニュースによれば、概要以下のようなことが起きていたようです。
https://news.nifty.com/article/technology/techall/12144-807809/

・9/24
 赤井はあとさんが、自身の配信する「緊急会議!はあちゃまのプロヂュース作戦!【ホロライブ/赤井はあと】」という番組で、Youtubeアナリティクスを参照しながら「台湾」と発言

・9/25
    桐生ココさんが、自身の配信する「あさココLIVE 9/25 #asacoco 」でアナリティクスを開示し、「台湾」と発言

・9/27
 お二人の放送のミラー配信を行っているbilibili動画からクレームがつき、両者が所属するホロライブは謝罪し、両名は三週間の自粛

 非常に大雑把な概要なので、多分ファンの方からツッコミはあろうかと思われますが、これを見て私は下記のニュースを思い出しました。

「ニコ動そっくり中国「ビリビリ動画」 日本からの「荒らし行為」に困惑」
https://www.j-cast.com/2010/11/30082200.html?p=all

 bilibili動画は、ニコニコ動画類似のサービスとして中国で運営が開始されたわけですが、サービス開始時から、bilibili動画をよく思わない日本のニコ動ファン(?)からの攻撃と闘いながらサイトを存続させてきた歴史があります。
 皆さんご存知のとおり、中国のインターネットには、たくさんのNGワードがあり、当局から目をつけられたら、サービス終了待ったなし(下手したら運営は命懸け)です。
 例えばニコ生でも、「天安門」「尖閣諸島は日本の領土」「台湾こそが真の中国」といった類のコメントを見たことがあるインターネット老人会の住民もいるのではないでしょうか。コメントをしている彼らは別に政治的意図があってこういう事をコメントしているわけではなく(ひょっとしたら本当にそういう政治的思想があるのかもしれませんが)、このようなコメントのついた動画を中国では公開できない事を利用して、中国サイトへの転載を妨害するため行っているんだろうと思います。

 私なんかからすると、まさに桐生ココさんや赤井はあとさんが配信中に「台湾」と発言することは、(程度や文脈にもよりますが)まさに上記の中国人避け、bilibili潰しの荒らし行為に見えます。そりゃ、中国の人怒るだろうなって。また日本からのテロかって。英米圏の方々には、二人がやったことは、ある種のswattingみたいなもんだよ、って説明すると分かってもらえるかもしれません。

 念のため付言しておきますと、荒らしに対して荒らしで対抗することがよいことだとは思っていません。それはそれ、これはこれです。ホロライブが中国人避けをぶちかまして、荒らしをしたことについて、中国のファンは怒って良いし、bilibiliはホロライブをbanして良いと思います。でも、桐生ココさんや赤井はあとさんの配信を荒らして良いかは別問題というか、それはやっちゃダメです。

 もちろん、お二人はあんまり日本の文化というか、こういうbilibiliの歴史みたいなものについてご存知なかったのでしょうし、悪気はないのでしょう、きっと。でも、社会は法の不知を許してくれません。それに、これを運営がコントロールしろというのも酷な気がします。ちょっとニコニコ動画歴が長い人間からしたら、いわゆる「ネチケット」として当たり前のことですから。当たり前を教えるってすごい難しい。
 …とはいえ、本当にこういう理由で中国のファンの方々が怒っているのかはわかりません。所詮インターネット老人会の住民の戯言です。

2.  金魚坂めいろさんの引退

 こちらに関しては何が何やらさっぱりわからないのですが、金魚坂めいろさんは、イジメを苦にして所属していたにじさんじを引退し、その事をまた別のVtuberである鳴神裁さんが動画化して暴露しているとかなんとか。

 イジメ、というのが確定情報ではなさそうなので、言葉を丸めて「人間関係」とさせていただきますが、「人間関係」を苦にして事務所を辞めるというのは、まあそういうこともあるかと思います。
 問題は、外部の鳴神裁さんによって動画化されてしまっているということです。いや、それもあんまり正確ではなくて、より厳密には、リーク者が誰であるかについて、それを隠そうという配慮がほとんどなされることなく、鳴上裁さんに動画で情報が拡散されてしまっていることにあります。
 百歩譲って公開するにしても、タイミングが早すぎる。そこはちゃんと我慢しましょうや。リークする側も、よりによって同業他者にリークしちゃダメでしょ。どちらかというと、これは商道徳とか、職業倫理とかそういったある種感覚の問題ですが。

 Vtuberなんて、企業勢もいれば個人勢もいるわけで、事務所に所属しなければできない仕事じゃないです。人間関係が合わなければ辞めればいいんです。移籍すればいいんです。そんなの当たり前じゃないですか。
 仮に、本当にいじめがあったのであれば、金魚坂めいろさんにはピカピカの正義があったのに、リークによって、そして鳴神裁さんの動画によって、その正義は泥まみれになってしまいました。もったいない。
 それどころか、なんも知らない外部の人間からすると、倫理観のないやつだ、という評価さえされかねず、移籍するなり個人勢として独立するなりして得られるはずだったキャリアをドブに捨てたようにも見えるので、個人的にはもったいないなぁと思いました。

3.  子供じゃないんだから

 直近で私の知っているVtuber関連のニュースを雑に紹介してみたのですが、私には配信者の皆さんが、子供じみたムーブをかまして炎上しているように見えます。いや、本当に子供かもしれないので、ちょっと表現がよくないかもしれませんが、多分個人事業主なんだから、個人事業主として自ら考えて、自分で行動しないと。子供じゃないんだから。

 多分、運営は、そこまで面倒見きれないよ、子供じゃないんだから。

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