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2-3 事業モデルを考える③ユニットエコノミクスとスケールポイント #ソフトウェアと経営

ソフトウェアと経営マガジン第11回です。今回はKPIモデルの構築の実際についてです。

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この節のまとめ

・ 事業には、日々利用する顧客などその拡大を示すユニット(単位)が存在する。
・ ユニットごとの損益計算書をユニットエコノミクスと呼ぶ。
・ KPIモデルの分析からユニットエコノミクスを作成し、それが十分にプラスなのであれば、ユニットを積み上げるほどに事業は健全に拡大し、黒字化や大きな利益の実現を可能にする。
・ 効果的な戦略を定めるためには、リソースを集中させねばならない。
・ スケールに対して効果的なKPIであるスケールポイントを明確に定め、リソースを効果的に集中させよう。
・ スケールポイントの評価には金融的な考え方でその改善のパフォーマンスを理解していくことが役立つ。

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KPIモデルを作っていく中で、積み上がっていく数値という話に触れたが、良い事業には、収益を考える上での何らかの基礎単位、ユニットが存在している。例えば日々使ってくれているアクティブユーザー(Daily Active User, DAU)は、メディア事業やゲーム事業においての成長を示す重要な指標だ。この指標はこれまでに獲得してきたユーザーが定着していくことで大きくなっていく、いわば過去の活動の積み上げによる結果値である。

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