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2-8 事業モデルを活用する② 組織全員の事業解像度を上げる #ソフトウェアと経営

ソフトウェアと経営マガジン第16回です。今回は数値を用いて組織全体の考え方を揃え精度を上げていくための取り組みの姿勢について書いています。日々の活動の意味を共通の言語たる数値でどう解釈していくか、考え方が揃ってくればチームワークの精度や速度も向上します。今やっている取り組みが事業モデル的にどういった意味があるのか、全員で共通の理解を作っていきましょう。

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この節のサマリ

・今進めている施策や現象について、KPIモデルの上ではどのような意味があるのか、数値的に理解していこう。
・KPIモデルの状況から課題を見出し、それを更に深堀りしたKPIで表現し、改善しうる仮説を作り、新たな施策にしていこう。
・施策は、上手く行ったものもそうでないもの含め全て、その結果をKPIモデルを用いて解釈していこう。なぜこの結果になったのかという背景に、その事業や顧客、市場の性質が隠れている。
・施策の優先度に対する考え方は、事業責任者の意思を表明する上で最も重要な手段だ。定量的にその基準を伝え、自律分散的に動ける組織にしていこう。

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本章では、Agilityを高める手法として事業モデリングをテーマにKPIモデルやKPIダッシュボードについて見てきたが、いずれも継続して運用されることではじめて効果が表れてくる。どんなに整理された情報も、理解し行動に反映させる事が必要なのである。KPI運用の中で一番大事なことは、日々それぞれの数字とその変化について理由を推測していくことである。KPIはちょっとしたことで日々変化する。それはノイズと言ってもいい変化だったり、事業に重要な影響を与えるトレンドの変化だったりと様々だ。これらの状況や変化を理解し、日々の行動にフィードバックしていこう。

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