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4-2 デジタルでビジネスを変革する3つの観点、粒度・マッチング・サービス化 #ソフトウェアと経営

ソフトウェアと経営マガジン第28回です。デジタルならではの事業モデルへの転換に向けて、既存の事業をどのように再構築すればよいのでしょうか。粒度、マッチング、サービス化という3つのポイントから事業モデルの変革について書いてみます。

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本節のまとめ

・ソフトウェアを活用した事業転換、すなわちDX(Digital Transformation)の二段階目は事業をソフトウェアらしいモデルへ性質的に変化させることである。
・デジタルを活用した事業例を見ていくと、パターンとしては3つの要素、「粒度の変化、マッチングの変化、サービス化」の組み合わせが多い。
・粒度の変化とは、取り扱う商材やサービスの粒度をソフトウェアにしかできない形で小さくしたり、まとめたりすることである。この変化により、顧客の裾野を広げたりそのコスト効率を変化させることができる。
・マッチングの変化とは、データを活用しながらより細かな最適化を行うことを指す。データ分析によるルールベースのアルゴリズムや機械学習などを活用し目標とする変数に合わせて、サービスや商材、顧客との組み合わせを提供していく。
・サービス化とは、ソフトウェアの上で顧客と継続的に接触するための仕組みづくりである。継続的に接触する中で多くのデータを獲得し、また継続的に改善施策を展開して事業の品質を向上させていくことが可能になる。

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昨今唱えられているDX(Digital Transformation)には二段階あると考えていると先の節で述べた。第一段階は、前節で取り上げたソフトウェアを活用した経営OSの進化である。その次の段階とはなんだろうか。それはソフトウェアならではの事業モデルの創出だと考えているが、この概念について要素を分解しながら説明したいと思う。

事業を変える3つの概念

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