環境問題について考えよう
専門外の問題、社会の問題に目を向ける
私の職業は理学療法士、スポーツトレーナーであり、クライアントの心身の不調を解決し、パフォーマンスをアップすることです。
これまで身体の事、心の事についてたくさん勉強してきました。
(もちろん、まだまだ知らないこともたくさんあるのでそちらの学びも続けていきます。)
しかし、他の分野ではもっと知らないことがたくさんあります。
歴史の事、世界の事、日本の事、政治の事、環境問題の事、社会問題の事などあげればきりがありません。
社会をより良くするために、影響力を与えていくために必要なことだと、最近になってようやく痛感しております。
こうやってインプットしたことをアウトプットする作業が、自分と同じような境遇の方に少しでもプラスになればと思います。
環境問題はなぜ起こり始めたのか?
初回は環境問題について。
環境問題はどんなものがあり、対策として私たちはどんなことができるのか?
そのあたりを簡潔にまとめたいと思います。
その前にまず、環境問題は何がきっかけでいつ頃から言われ始めているのか?
そんな歴史的背景からまとめます。
もともと私たち人間は、自然の中の一部であり、自然と共存して生活していました。
しかし、他の動物と比べ、非常に知能の発達していた人間は、様々な技術を覚え、開発し、いつからか環境を歪める存在へとなってしまいました。
そのような方向に進む大きなきっかけは、18世紀から半ばから19世紀にかけて起こった産業革命と言われています。
産業革命によって、科学技術の発展と物資の大量生産によって、エネルギー資源として化石燃料(石炭、石油)、森林資源を大量に消費してきました。
そのため、二酸化炭素、窒素酸化物、廃熱、汚水など大量廃棄された結果、地球規模の環境破壊が問題となってきました。
国際的な取り組みの歴史をおさらい
問題視されるようになったのは1960年代なので、産業革命の始まりとされるイギリスの1760年代からおよそ200年も経過してようやく問題に気づいたのです。
そして、1970年代になると国際的に環境問題の関心が高まり、1972年に国連人間環境会議がストックホルムで開催され、114カ国が参加、「かけがえのない地球」をスローガンに、環境問題に対して初めての国際的対策会議が行われた。
しかし、翌年1973年には第一次オイルショックが起こり、世界は低成長の時代になった。環境対策に対する関心は薄まり、政策も停滞。次に環境問題に対する会議が開かれたのは、リオデジャネイロで20年後の1992年に国連環境開発会議(地球サミット)でした。この時は172カ国が参加、「持続可能な発展」という理念を取り入れた「リオ宣言」が採択され、「アジェンダ21」(具体的な行動計画)が策定されました。
さらに5年後の1997年には国連環境開発特別総会(UNGASS)がニューヨークで開かれ、「アジェンダ21の一層の実施のための計画」が採択されました。
地球サミットから10年目の2002年にはこれらの計画の見直しや新たに生じた課題等を議論するため「持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)」(World Summit on Sastainable Development)が開催されました。
また、1992年の地球サミットで「国際連合枠組条約」が採択され、世界全体で地球温暖化対策に取り組むことが合意。1995年から毎年、「気候変動枠組条約締約国会議(COP)」が開かれることとなりました。
そこから2015年のCOP21でパリ協定が採択される。
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/global2/pdf/UNFCCC.pdf
2000年にはニューヨークで国際ミレニアムサミットが開催され、ミレニアム開発目標(MDGs)がまとめられ、2015年までに達成すべき8つの目標を掲げ、一定の成果をあげました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミレニアム開発目標
そして2015年になって、ようやく最近よく耳にするようになったSDGsが採択されました。
MDGsの8つの目標から、SDGsでは17の目標になり、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として2030年までに達成すべき具体的目標が立てられています。
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/about/
おおまかではありますが、このような流れがあって現在に至ります。
「○○がやらないからいいや」では変わらない
最後にもう少しだけ、、、
2015年のパリ協定では、温室効果ガスの排出削減に関する2020年以降の国際的な枠組みについて採択され、2016年に180を超える推進国によって本格的な取り組みとしてスタートしています。
地球温暖化対策として画期的な取り組みではありますが、まだまだ課題を抱えているのも事実です。
例えば、
・全体目標と各国の目標の乖離
・費用負担に関する不公平さ
などがあります。
特に費用負担の問題は、アメリカが離脱したりとかなり大きな影響がありました。
2018年の地球上で排出された二酸化炭素の量の割合は、上位から「中国(28.2%)、アメリカ(14.2%)、インド(6.6%)、ロシア(4.7%)、日本(3.4%)という順番でした。
→中国、ロシア、インドだけで世界の4割もの二酸化炭素が排出されているのですね。。。
これに対して、当時のアメリカの大統領のトランプ氏は「中国、ロシア、インドは何もしないのに、アメリカは何十億ドルも払う不利益な協定だ」と一部を批判し、2020年に離脱しました。
これによってアメリカから途上国への資金拠出が絶たれ、パリ協定の目標実現は不可能なのではとまで言われるようになりました。
しかし、2021年にバイデン大統領によってアメリカが復帰し、環境問題に足して積極的な姿勢を示してくれています。
→世界はアメリカの動向によってまだまだ影響が左右されるんですね、、、
日本もアメリカが脱退していたことであまり二酸化炭素の排出量削減に踏み込んで着手していなかったようなので、バイデン大統領になって慌てて取り組みを強化しているようです。
→「誰かがやらないからいいや」、そんなふうに他人によって行動が左右されてしまうのは、個人レベルでも国レベルでも同じなのでしょうか?
本当に国を、世界を、地球を変えていきたいのなら、、、
例え一人一人の力が微々たるものでも、一人一人の意識が変わらなくてはダメですね。
「〇〇がやっていないからいいや」
「誰もみていないからいいや」
こんな考えが行動基準になっていては良くなるものも良くなりません。
自分自身の行動基準のレベルを上げていく必要がありますね。
みなさんの取り組みに対する意識はどうでしょうか?
行動基準を変えるきっかけになれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
※今後も社会問題など、高い人間力を身につけるために必要な教養について継続的に発信していこうと思いますので、気になる方はフォローお願い致します。
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岩瀬 勝覚
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