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地域で楽しく暮らす!地域で活動する若者の横顔②

前回の記事では、島根県雲南市を中心に活動する磯橋さんにインタビューをしました。

2本目の今回は鳥取県米子市を拠点に活動する『米泳ぐ』の河津優平さんにお話を伺うことができました。


クリエイターとして地域に関わる

『米泳ぐ』という屋号で映像制作や執筆、イベント出店型の珈琲屋さんをやっている河津さん。並行して、平日は米子市の商店街の中にあるコワーキングスペースのスタッフとして働いています。

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河津:「商店街で開催される『土曜夜市』というイベントに珈琲屋さんとして出店させていただいたり、行政と一緒になって、地域のプロモーション映像を制作したり、自分のできることで地域と関わらせてもらっています。」

鳥取に暮らすことは、「地域と関わる」こととイコールだと河津さんは話します。

河津:「田舎あるあるかもしれないですけど、人と人との距離が近く、みんな繋がっているんです。そもそも、根本から地域と関わっていくものだろうなという認識があったし、自分の中ではそれが良いと思っていました。」

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地域と関わることは意識するのではなく、育ってきた中で培われてきた認識としてあったそうです。

県外で就職する選択肢はなかった

大学時代は県外で過ごした河津さん。『県外に出たものの、県外での就職は考えていなかった』と続けます。

河津:「大学で県外に出たのは答え合わせ的な感覚でもあって、元々自分の中で鳥取という存在が大きくて。県外に出てみて、鳥取とどこが違うのかとかを肌感覚として感じ取って、自分には鳥取の方が合っているということを感じていたので、出て行ったけど、帰ってくることは考えていました。」

地域での活動は頑張らないといけないのか?

『地域のために活動している人は頑張っている』という認識に違和感を感じている河津さん。一体どんな違和感なのでしょう。

河津:「これは僕が人口14万代の街で暮らしていることが前提ですが、誰かのために自分ができることをする。これが全てなんじゃないのかなと。そういった点が増えてやがて地域がより良くなっていくイメージ。ここでいう『地域』というベクトルだけで判断されたくはないですね。」

『これくらいなら私もできそう!』そう思ってもらえるような人で居たいと河津さんは続けます。

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河津:「すごい頑張ってる感じを出して、自分を大きく見せようとは思いません。これくらいの人ならちょっとやればなれそうという姿を誰かが目にしたり何かを感じ取ってもらえたら結果的に地域のためになっているのかなと思います。」

『大きな点が複数よりも小さな点が無数にあり、繋がっていく。それらはやがて無数の大きな点になるのかもしれない』と河津さんは話します。

やりたいことをやりやすい地域に

河津:「やりたことをやりやすい地域になって欲しいと常々思っています。抽象的だけど、誰かのやりたいことがしやすい環境がより整っている地域になればいいなと。」

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確かに、何かをやってみたいという人に、全然違う畑の人でも手助けしてくれる人が地域にいたら心強いですよね。

河津:「これから何かやりたい人と、すでに何かやっている人の距離を縮めることができたらもっと地域は明るい未来を描けるんじゃないかなと思うんです。それがコワーキングスペースであったり、イベントでコーヒー屋として出店することもそういう接点が持てるし、僕たち『米泳ぐ』としてもそういう場所をやっていけたらいいなと。他の方々もそういう場所ができればより面白くなっていくのではないかと感じています。」

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文:森田悟史
写真提供:河津優平


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