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【旅の記憶】各国の交通マナー 危険な運転は甘い香り

序文

筆者はまだ渡航歴も浅い駆け出しの旅行者である。行ったことのある国は北米二カ国、東欧、中央アジアで6カ国程度。それでも海外渡航して、運転マナーの差がこれほど国によって異なるのかと思い知った。いざという時の致命率の面からしたら沢登りやバックカントリーに匹敵する危険を秘めているかもしれない。
ある意味で各国の国民の危険への認知度のものさしになるのかもしれない


広大な高速道路でも110km/hを守る国

筆者初の海外1人旅はカナダである。カナダではアイスクライミングの技術を学ぶために2週間程度滞在したが、この時は国際免許を取得し、レンタカーでそこそこ移動した。当時22歳であったのでレンタカー代は高く、日本と異なりナビも入っていない状態のフォルクスワーゲンのJettaを借りて冬のバンフ週辺を回ったのはいい思い出だ。
カナダで思い出すのは、その運転マナーの良さだ。時には片側4車線にもなる広大な道路でもだいたいみな110km/hくらい。穏やかな運転な国だなと感じました。
これだけの広さだとヘリコプターで取り締まりを行っているようでした(標識にそうあった)
個人的には、道路標識の動物たちがかわいかった。

標識の自然動物がかっちょいい
雪道なのできったない
カナダのレンタカー
本当はいけない高速での撮影
でも広大だね
右車線道路ですね

チャリのヘルメット着用感動の東欧

昨年の秋に行った東欧諸国、ハンガリー、スロベニア、クロアチアはflix busを使った移動が多かったので、バスの車窓から見た印象です。運転してみたらまた違うかもしれません。基本的に日本、カナダと同じように運転マナーは良かったです。北米大陸と比較するとやはり土地が少し狭いので、街中では少しわちゃわちゃしていた。基本的にそこまで渋滞などはひどくはなかったし、横断歩道で人がいたらとまってくれる心優しい人間の心を持った人が多かった。日本の運転マナーの良い都道府県の運転という印象。
特に印象深かったのが、スロベニアの首都リュブリャナでの光景だ。自動車の運転マナー自体はさほど特筆すべきものはなかったのだが、着目すべきはチャリである!!!チャリに乗っている人はほぼほぼ全員ヘルメットをしていた。日本よりも圧倒的多数の人がヘルメットをしていた。
日本でも最近ヘルメット着用が努力義務になったとはいえ、ヘルメット着用率はいまだに低いままだ。事実私も学園都市をチャリで爆走するときはヘルメットを被っていない。これは、住民の方々がきちんと危機意識をもっているのだなと感じた。

チャリのヘルメット着用率に驚いたスロベニア
中世の風景と運転マナーが融合したブダペスト
トラムと車の共存、ちょっと渋滞もあったかな
観光地でも違法駐車はあんまりめだたなかったクロアチアのSplit

中央アジアの運転 命の危機

さてさて、今回の記事ではこんなおとなしい記事で終わる気はありません。
筆者の中央アジア渡航歴はウズベキスタンとタジキスタンです。今後もう少しスタン系の国に行きたいものですね。しかしながら、このあたりの国々の常識は恐ろしいものです。
中央アジアでおなじみのアプリYandex Go。こちらでStandardの車を呼ぶところから洗礼が始まる。車のボロさなどは正直大したことはないのだ。
たいていの車に乗り、日本と同じようにあるものを探す。
しかしあるはずのものがないのだ。そう!これらの国の後部座席にはシートベルトが取り外されていることが多いのだ!!
助手席でもシートベルトをつけようとするとドライバーはいいよいいよつけなくてと言ってくる。しかし。わたしは声を大にして訴えたい「あなたがつけなくていいか決めるんじゃない、俺はベルトをつけたいんだ!!」
そして、それに追撃を加えるのが運転の荒さだ。
わたしはこれらの国々で運転できる気がしない。それくらい運転が荒い。
ある意味、相当の運転テクニックを持っていないとこの国の路上では生きていけない。そんな感想を自然と抱いてしまう路上である。そこに交通警察の力は及んでいないように思う。路上の無法地帯。
そして、そこにシートベルトなしで平気で長距離道路で130km/hオーバーで飛ばしていくだからたまったものではない。後部座席にいるこの瞬間、自分の運命は完全に自分のものではなく、このドライバーのものなのだと感じた。事故った瞬間待っているのは死。窓から入り込む焼きついたエンジンの匂いを嗅ぎながら、スピード感と急発進、急展開から感じられる剥き出しのGを感じながらぎりぎりの生を感じていた。
完全に命の安全が自分の手から離れていると逆に、よくわからない心から湧き上がるような高揚もまた感じていた。安全のタガが外れたジェットコースターは甘い危険な香りをわたしの中に植え付けた。終着点へ無事に着いた時、えもいえぬ高揚感だけが、私の中に残っていた。

ギリギリで左車線のトラックと正面衝突を避けた時
もちろんシートベルトはなし
峠道の行き違いギリギリまで右に寄せる
これはタジキスタン陸軍の車
猛烈にほこりっぽくてうす具体山間部のトンネル
なぞのゲート、ETCあるのかな?


ジザフのSAのサモサは猛烈においしかった
ウズベキスタンの高速道路
とても広いのに路上の無法地帯となっている

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