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だからぼる塾は面白い。

私は以前から、お笑いカルテットぼる塾の酒寄さんのnoteを読んでいる。Twitterもフォローしている。

この度、その酒寄さんのnoteを書籍化した本の第2弾が発売されたということで、エッセイの書き方をインタビューするイベントが開催された。

↓イベント概要(アーカイブ配信もここから観れます)


初めにこれを言ってしまうと元も子もないが、酒寄さんのエッセイはネタがぼる塾で、書くのが酒寄さんだから面白いのだと思う。

イベント中の話を聞いても、たぶん他の人の参考になる要素は少ない。ほぼ無いと言っても良いくらい(笑)そんな中でも私が「なるほど〜!」と思ったことが3つあった。

①ネタ元となる本人に、書くことを伝える。

ネタ元となる本人というのは、酒寄さんの場合はメンバーの3人。彼女たちに「書くからね」と伝えていることで、脳味噌が4個あるのと同じになるそうだ。同じ出来事について3方向から報告してもらえたり、全てを自分が記憶していなくても確認先が3つあったり。そのお陰でリアルな描写と面白さが詰め込まれたエッセイが完成しているとのこと。
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②下書きは頭の中で完成させる。

質疑応答のコーナーで、このようなやりとりがあった。

Q.育児と仕事をしている中、エッセイを書く時間はどのように捻出していますか?

A.構成を頭の中で全て決めて、キーボードに向かう時はバーっと書き上げるだけで済むようにしています。

酒寄さんは、オチ(今日あった面白いこと)に向かってどのように話を持っていくかを考え、最後にタイトルを決めるスタイルだそう。私はネタとなる情報を書き留めておいて、気が向いた時に書き始めるのでどうしても下書きを挟んでしまう。面白かったことも嫌だったことも、気持ちがリアルな内に書ききって公開した方が良さそうだ。
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③とにかく分かりやすく書く。

具体的な策としては
・一文一文を短くする
・全部の文章を面白くしようとしない

この2点に気を付けているとのこと。これはエッセイに限ったことではなく、漫才のネタ作りにも活きているそうで、過去のネタは分かりにくかったと反省していた。

全てを面白くしようと狙い過ぎると、全体を通して面白くないものが出来上がってしまう、というのが私の中に強く残った。私のnoteや日常会話でも気を付けたい。
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このイベントは酒寄さんへのインタビューがメインではあるが、田辺さんも登壇していた。なのでちょくちょく田辺さんにも話が振られるのだが、その「分かってなさ」こそがエッセイのネタとして最高なんだなと感じた。

自分の言動の何が面白いのかよく分からない田辺さん
vs
何でもネタに出来る酒寄さん

本当に分かってないのか、あえて分かろうとしていないのか。とにかくこのままで居てほしいなと思う。

エッセイの書き方を学ぶつもりで見た配信だったが、視聴を終えて残った感情の大半は「学び」よりも「ぼる塾フォーエバー…」と願う気持ちだった。

次回のエッセイ更新も楽しみです。


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