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漠然とした問題意識

運動習慣のある人を増やしたい。

運動指導に携わってから、ずっと考えている。

「運動習慣のある人」とは、

週2回以上、1回30分以上、1年以上、運動をしている者

のことを指すらしい(厚生労働省のHPより)。

でも、運動するために時間を作れない、運動嫌い、面倒くさいなど、運動をしたくない理由が色々聞こえてきそうだ。

そこで、思い切って、「絶対運動習慣は持たないぞ!」と決めた人が健康に生きる方法を考えてみた。

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身体の一部を器具にする?→義足などがあるが、体に適合させるためにどれほど苦しいリハビリがあるんだろう…

地球から脱出→重力からは逃れられるけど、無重力空間で一生楽しめる気がしない…

誰かにお世話してもらう→楽そうに聞こえるけど、トイレやお風呂は…⁈

健康で過ごすといっても、その人の年齢や性別、生活習慣が大きく関わってくるので一概には言えないが、

やはり運動せずに健康を保つって、結構厳しいんじゃないかなと思う。

筋量は30歳をピークに減少していくっていうし、

軟骨や椎間板などの「潤い」も減っていくし、

骨は刺激を与えないと脆くなる。

三食食べて、デスクワークして、寝る、みたいな生活を繰り返しているだけだと、衰えていく一方だ。

衰えるってことは、機能が不十分になっていくってことなので、やはり健康からは遠ざかっていく。

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と、運動指導者じゃなくてもこのくらいなら考えられるだろう。テレビや雑誌では健康特集のオンパレードなので、こういった情報は耳にタコが出来るくらい、世の中に浸透していると思う。

それなのに、運動習慣を持っていない人が多いのはなぜ???


結局のところ、今の身体に不自由していないからだと思う。

運動のメリットって、「すぐ」得られるものが少ない。

運動してスッキリした!という爽快感や、適度な疲労感によりその日の夜ぐっすり眠れた、というのはあるかもしれないが、

運動するとなれば、普段の身体活動以上の負荷で動くことだから、「キツいの嫌だ」「汗かいてベタベタしたくない」「準備が面倒」など、運動のデメリットの方が優ってしまうのかな。

今の不自由ない身体を失って(膝や腰が痛くて歩けない、肩が痛くて腕が上がらないなど)からでないと、気づかない。

やりたいこと(趣味や仕事など)ができなくなってからでないと、気づかない。

40代や50代になって、失って初めて健康のありがたみに気づいて運動を始める人が少なくない。

運動を始めるならまだいい。

整体やマッサージに行って身体を揉みほぐしてもらい、一時的に治った感じを得られるからそこに繰り返し通う人もいる。

楽をしようとトンデモ健康法やサプリメントなどに手を出して、健康は取り戻せずまた違う商品に手を出して…と悪循環にハマってしまう人もいる。

今は医療が発達しているから、自分の身体が不自由になっても、誰かに治してもらおう、自分の身体なのに他人事な人が多いんだと思う。

どうやって運動するように導いたらいいのか。

私が「運動してほしい人」って誰だろう。焦点を絞って、また考えてみよう。







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